BYD、久し振りのお家芸を見せてくれました。電座D9、まんまアルファードです!
JMSでBYDが『電座D9』(デンザ)というミニバンを出展した。BYD、大企業になっても相変わらずパクり芸は続けているようだ(笑)。電座の開発経緯を調べてみたら、どうやらタイや中国での爆発的なアルファード人気に触発されたようだ。タイも中国もアルファードは純輸入車のため関税をドカンと上乗せされ1800万円程度する! なのに売れまくってます。
こいつを見たBYDは黎明期にパクリ車で稼いだ血が騒いだんだろう。電座D9、誰が見たってアルファードです。しかもアルファードには存在しないPHVと電気自動車である。さらに全長5250mm×全幅1960mmでアルファードより一回り大きい。タイ人にはドツボらしく、JMSで見たレポートを早速アップしている。タイでも販売を予定しているそうな。
驚くことに来年日本で売るという。なるほどタイ仕様も日本仕様も右ハンドル。上手く行けばオーストラリアだって売れるかもしれない。日本では電気自動車仕様だけになるようだが、1500万円程度を予定しているらしい。売れるかと聞かれたら「100%厳しいでしょ」と答えておく。1500万円出す日本のお金持ちは0.1秒も迷わずレクサスLMを買います。
BYDは『ヤンワンU8』というディフェンダーのパクリもJMSに出展していた。これまた電気自動車である。何と右側のタイヤと左側のタイヤを逆方向に回し、その場でターン出来る。いわゆる戦車ターン(信地旋回)ですね。電座D9にも同じ機能が付いており、JMSで1日何回かデモを行っている。すでに売っているというのだから魂消ます。下はU8の超信地旋回。
とまぁ半分ナメながら紹介しているけれど、遠からず手強い敵になるかもしれない。実際、10年前は中国のモーターショーでBYDのパクリ芸を見て大笑いしていたが、今やガチのライバルを作るようになってきた。電座D9もU8もパクリ姿なので油断するけれど、全くオリジナルのカッコ良いデザインだったら最初から真剣に評価するだろう。BYDの戦略か?
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いやー見事なパクリ、やっぱりBYDなんだなってなんか安心する。でもガソリン仕様で安価に日本で売ればアルファードが残価設定ローンでも買えないDQNにヒットしそうな気がします。日本車も昔は模倣から始まったけどBYDが成長するためにはこういうところが先進国並みにならないと駄目でしょうね。そうそう先日BYDドルフィンらしき車を見ましたがデザインは割とカッコ良かったです。ホンダよりもデザインは良いかも?
信地旋回は片側の車輪や履帯を止めてもう片側を動かすやり方で、両方を逆に動かすのは超信地旋回と呼ばれます。タイヤが一気に減りそうですが個人的にはとても興味あります。
確かメルセデスのGクラスのEVもその場旋回できましたよね?