F1、9月開催予定だったロシアGPを中止決定。ロシア企業がスポンサーだったマゼピン解雇か?
F1はシーズン開幕前テストの3日目となった。大きくレギューレーションが変わるとあって勢力図も一変するだろうと予想されている中、多くのチームはポーポイズ現象に悩まされているようだ。F1は長い間「床面でダウンフォースを出しちゃだめ」とフラットボトムとしてきた。それ以前はロータスが考えたウイングカー(グランドエフェクト)ですね。
ポーポイズ現象で誰でも体験出来るのは高速ビルのエレベーター。昇降路(四角い通路)の中を高速でカゴが移動する際、細かく左右にブレる。あれ、昇降路とカゴの隙間が変化する際に生じる空気によるもの。航空機でもポーポイズは着陸時の大きなテーマ。主翼が地面に近づくと「地面効果」で浮力大きくなる。イッキに着地させればいいけれど、中途半端だと下みたいになっちゃう。
F1の場合、車体が路面に近くなると急激にダウンフォース増す。するとバネは反発。車体と路面の隙間大きくなる。同時にダウンフォース減り、さらに車体は浮き上がっていく。やがて伸びきると沈み込み、車体は路面に近づく--の繰り返し。基本的な対策は車体と路面の距離をある程度確保するか(するとダウンフォース減る)、バネ&減衰力をバカみたいに強くすることです。
我らがホンダといえば、喜ばしいことに今シーズンもフル参戦らしい。今まで通り「さくら」でパワーユニットを作り「さくら」で改良していく。現場にホンダのスタッフは居ないものの、今までホンダだった日本人が居るという。だったら止めるなんて言わなければよかったのに、と思うけれど、そこはツマラン意地や建前論が勝っている。ファンとしちゃ中身ホンダなのでOKだ。
写真/Haas
ということでタイトル通り9月のロシアGPが早くも中止になった。スポンサーが『ウラルカリ』というロシアの企業だったハースは開幕前テスト3日目からスポンサー名を消している。そしてウラルカリのスポンサーのおかげでシートを得ているニキータ・マゼピンを解雇する方向とか。F1、徹底的にロシア排除を決めた模様。もちろんロシア人に全く罪はない。そこは間違えないように。
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