F1もWRCもル・マンもお金が掛かりすぎる! 新型コロナ禍を良い機会と考えリセットすべき

F1に限らず最近のモータースポーツを見ていると「原点に戻ったらどうよ?」と思う。私を含めF1ファンの多くは熱効率の競争なんかに興味ないと思う! 2022年から始まるハイブリッド採用のWRカーだって「そんなお金の掛かる規則にしてどうするの?」。WECのLMP1もお金掛かりすぎてトヨタ以外誰もいなくなっちゃいました。スーパーGTはGT300だけでいいでしょう。

考えて欲しい。ホンダが参戦した最初のF1は1500ccだった。WRCだって日産がサファリで大暴れしている時代は240馬力くらい。日産R380も最終モデルで250馬力程度。そのくらいのパワーがあれば十分見応えある。同時に電気自動車も同じ条件で競わせることが可能になってくるだろう。新型コロナ禍を良い機会と考え、時間を戻すべきだと考えるがいかがか。

すでに実戦デビューしたプジョー208

さて。WRCは来年から少しレギュレーションが変わる。TOPクラスのWRカーとその下のR5は呼び方が『ラリー1』と『ラリー2』に変わるだけで変化無し。けれどその下がガラリと変わります。ラリーも参戦費用高騰のためハードル高くなってきた。そこで『ラリー3』と『ラリー4』というクラスを設定。比較的安価な参戦費用で本格的な性能を楽しめるようにするという。

私でも乗れるR2に限りなく近いラリー4

一番上が新型プジョー208の『ラリー4』。新型208の5ドアHBをベースとし。3気筒1200ccターボエンジンを搭載。シーケンシャルのドグミッションを組み合わされる。昨年私がWRCドイツで乗ったフィエスタR2と”ほぼ”同等のパフォーマンスです。下は新規参入するオペル・コルサ5ドアHBのラリー4で、こちらも3気筒1200ccターボ。出力は全て210馬力/290Nm程度。

オペル・コルサは年内に販売開始予定/写真はオペル

ロールバーなどフル装備状態で800万円くらいらしい。ここまで読んで「トヨタはどうした?」と思うかもしれません。残念ながら現時点で開発に取りかかっておらず。GRヤリスでFIAのホモロゲを取らないというなら、普通のヤリス5ドアHBでラリー4を作るという手もある。というかヨーロッパでクルマを売るなら、このクラスの競技車両が必要です。

トヨタ、総合的なヨーロッパ戦略という点で足りてないブブン多い。ちなみにトヨタ以外のメーカーも気軽に参入できる。フィットならフィエスタと同じ1リッター3気筒ターボがあるし、日産も3気筒1200ccのマイクラを持っている(マツダの場合、3気筒エンジンがないです)。ヨーロッパでクルマを売るならこのカテゴリーにクルマを出せば良いと思う。

フィエスタのラリー3。ランエボのグループNより安価

『ラリー3』というラリ-4の4WD部門のクラスも2021年から始まる。GRヤリスなどそのまんま出られそう。ただ1年間に2万5千台生産したモデルというFIAのホモロゲが必要なので出られませんが。こうなったら自動車メーカーすら参戦予算を確保できないハイブリッドのWRカーなんか止め、ラリー2を最高クラスにすればよい。そしたら絶対に盛り上がると思います。

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