F1ギョウカイで「角田の待遇を見直せ!」。FIAスチュワードまで意見具申。まぁそう見えます
角田選手がレーシングブルズからレッドブルに移籍する際、私は「角田選手のマネージャーなら断る」と書いた。その前からレッドブルには角田選手を歓迎しないムードがあったからだ。そもそもなぜ起用したか? こらもう簡単。本来ならシーズン当初から角田選手を起用するべきだったのに、新人のローソンを起用(レーシングブルズはレッドブルのドライバーの育成という位置づけというチームです)。成績がイマイチだったからである。
写真/HRD
突如レーシングブルズからレッドブルに乗り換えることになった角田選手だが、当初、予想以上に良いリザルトを残す。シーズン途中から違うクルマに乗り経験も少ない事を考えれば、数戦で乗りこなせるんじゃないかと思えたほど。しかし! なぜか予選でタイムが出なくなっていく。ここにきて予選だけでなくフリープラクティスのタイムまで悪くなった。理由は「角田選手がイモラでクラッシュしたので旧シャシに使っているため」だって。
イモラは5月18日。次戦のモナコに間に合わないというのなら解る。されど6月1日のスペインにも間に合わなかった。世界最高峰のレースであり、その中でもお金持ちのチームだ。ナニを言ってるのか解らない。しかもスペインでの予選で遅かったのは「ダウンフォースを付けていなかったから」。入門フォーミュラの勝てないチームの言い訳みたいだ。チーム側のやる気を感じない。前述の通りこうなることは解ってましたが。
さすがにF1ギョウカイも「そらおかしいんじゃないの?」という流れになってきた。なぜか日本のF1メディアは角田選手に対するレッドブルの扱いについて不満を述べないけれど、世界規模で見るとレッドブルに対する風当たりがきつくなってきた。ここにきてFIAのスチュワードであるデレック・ウォーリックまで「角田選手の責任じゃ無い。チームに問題がある」と発言している。今やF1ギョウカイに於けるレッドブルの評価は厳しい。
今週末のカナダGPはどうか? コースはストップ&ゴータイプ。減速とフル加速の組み合わせになる。ホンダの良さが出る。フリープラクティスからフェルスタッペンと角田選手のタイム差が大きいようだと、一段とレッドブルの立場は厳しくなっていくことだろう。今や角田選手の応援勢力の方が強い。ここは腐らず頑張るしかありません。今年限りで解雇というウワサも出ているけれど、次はアストンマーチンです!
そしてル・マンである。今年トヨタのBoPが緩和され戦えると思っていた。しかし予選終わってみたら1台は一次予選をクリアできず16位。もう一台も10位という状況。もしかしてライバルチームもル・マンに向け三味線を弾いていたのかもしれません。今年こそライバルがいるル・マンで優勝できるかもしれないと思っていたけれど、絶対的な速さ不足といった状況。信頼性の高さでカバーできるか? スタートは土曜日夜です。
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チーム代表のホーナー氏は角田選手のRB時代はほぼガン無視でしたが、レッドブルに移籍してからは励ます言葉をかけたり、メディアに対しても擁護しているようです。なにせ今のチーム状況ではホーナー自身のクビも危なくて他のチームをあたっていると言われているぐらいですから。
レッドブルは縁石の乗り越えが良くないのでカナダは難しいですが角田選手には独自のセッティング方向で出口を見出して欲しいところです。