JMSで見聞きした情報など交え、2年後の自動車業界を考えてみた。日産、マツダ、ホンダの順で厳しい

クルマ好きの自動車評論家としては全てのメーカーが元気で居て欲しい。そしたら楽しいクルマもたくさん出てきますから。そもそも社員の皆さんのレベルは同じくらい高い。しっかり采配すれば全てのメーカーがトヨタのような勝ち組になるポテンシャルを持つ。日産なんかトヨタとガチで戦っていた。方やロールスやフェラーリとガチで戦えるクルマをJMSに出展。方や‥‥。

エルグランドのデザイナーはすでに居ない

なぜか? オウンゴールを続けているからに他ならない。日産と同じく直近の8年でオウンゴールばかり続けているマツダや、現在進行形でオウンゴールを連発しているホンダを見ていると野球やサッカーファンのように「監督を代えろ!」とヤジりたくなる。どんな選手を出しても「いいね!」と応援する人もいますが(泣)。そんな観点から見たJMS2025など。

まず日産。エスピノーサ体制になったけれど、取り巻きが良くない? 厳しい質問が予想されるメディアは遠ざけたままであり、失敗の反省と原因追求をしていないように思う。社長は無罪放免+退職金。財務をガタガタにしたマー氏も中国の責任者にしちゃう。日産社員の大半が「売れないでしょうね」と言う次期型エルグランドの市販だって決めている。オウンゴールは続いてます。

ゴーンさんのようなパワーを感じないは私だけじゃないと思う

ちなみに次期型エルグランドのデザインは、ダメ出しをされていたのにデザイナーが今のシルエットを譲らず(現在は日本にいない)。少なくとも直近2年で売れそうなクルマは無いようだ。新型キックスのみ可能性あるも、高価で台数的に厳しいと思う。だったら明るいニュースなど出して欲しいが、いかんせんエスピノーサさんへの取材で感じる楽観的かつ甘い読みからすれば期待出来ない。

マツダは毛籠体制になってから様々なことを手がけているものの、未だ藤原時代の勢力を一掃出来ていない。パワーユニットは依然として人見さんの顔色を伺っているし、シャシもCX-60を手がけた虫谷さんが残る。極端な緊縮財政を強いた結果、明るいニュースすら出てこなくなった。前体制の負債があまりに大きく、返済出来ているのかも解らない。JMSでもトンネルの出口見えず。

センチュリークーペのように実現性のあるクルマなら‥‥

もちろん無責任なマツダファンなら2ローターのヴィジョンXクーペを見て「素敵!」と言うかもしれないけれど、夢を語っている余裕はないと思う。マツダファンがガソリンエンジンだけの次期型CX-5を「いいね!」というのなら、ぜひ買って頂きたい。ファンすら万難排しても買おうと思えないクルマなら、普通の人が買う魅力など無し。批評を無責任に批判するならクルマを買ってください。

ホンダの場合、電気自動車と2輪が厳しい。電気自動車って性能と価格は電池次第。なのに世界の主流となっているLFPを現在進行形で否定し続けている。世の中、主流は水冷なのに空冷にこだわったのと全く同じ図式。理由も共通項だらけ。おそらく一旦厳しい状態になると思う。トヨタや日産を見ると中国市場は中国に任せているのにホンダのみ日本主体だったりする。

0の開発担当者以外のホンダ社員の99%は「売れない!」と言う

2輪は社長に極めて近い筋から聞いたのだけれど「東南アジアの電動化なんかすすまない」とか「ベトナムは政府に失業者が出ると働きかけている」と楽観しているようだ。この間、ベトナムはエンジン2輪乗り入れ禁止区域を増やし、ヴィンファストに注力している。中国でコテンパンにやられた2輪の電動化が東南アジアでも起きることなど考えてない。ホンダ、2年後は赤字か?

その他のメーカーはどうか? オウンゴールがあったスバルながら、藤貫さんの頑張りにより2年後は大いに期待していい。2年間元気を出せれば良い。WRXのようなモデルを見ると、その戦略もありますね。三菱自動車は情報無いが、加藤社長を見ていると日産やマツダ、ホンダと違う。トヨタグループについちゃレクサスを除き盤石です。スズキも強い。

クルマ通がJMSに行けば皆さん同じような印象を受けると思います。

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1 Responses to “JMSで見聞きした情報など交え、2年後の自動車業界を考えてみた。日産、マツダ、ホンダの順で厳しい”

  1. ひめ太郎 より:

    先生のX見てもどうやら車好きには負の面が多そうなJMS2025、お仕事ご苦労さまでした。私は今年もパスかな…

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