K4GPに参戦して改めて日本の自動車文化の深さに驚きました。外国にバレたら大変かも
日曜日はK4GP三昧でした。私が乗ったのは『Dスポーツ』のミライース(をベースにしたターボ5速マニュアル車)。その昔、ダイハツはDCCS/DRSという社内のモータースポーツ部門を持っていたけれど、リーマンショックを受け2009年に閉鎖。ラリーアートが終わったのと同じタイミングですね。以降、ダイハツ本体はモータースポーツから完全に足を洗ってしまった。
とはいえダイハツのファンだって多い。「ダイチャレ」という誰でも参加出来るジムカーナに出ていた人も多く「何とかモータースポーツの火を残したい」。そしてSPKという自動車の商社がダイハツのスポーツ部品の火を消さず継続した。流れが変わったのは現在トヨタの社長である佐藤さんがダイハツの取締役に就任してから。SPKと組んでモータースポーツを再開。
ダイチャレを復活させ、コペンでのラリー活動になる。モータースポーツについてはラリードライバーであり、ダイハツ社員でもある相原さんなどと一緒にクルマ作りをしている。さてさて。ダイハツと言えば軽自動車メーカー。K4GPに参戦するのは当然の流れ。以前はSPKで参戦していたが、今はダイハツのスポーツ部品開発も兼ねての取り組みである。
今年のドライバーは、ダイハツの殿村さんと相原さん。そしてNHK大津放送局のアナウンサー上原あずみさん。イベントのナレーターで年内の週末は”ほぼ”埋まっているという売れっ子の槻島ももさん。私の5人。槻島さんの身長は152cm。私の身長183cm(体重は半分)という経歴も体格も性別もワイドレンジ。軽自動車のユーザー層をそのまんまドライバーにしたようですね。
仮装した人がタッチするという変則ル・マン式スタート
モータースポーツといえば当然ながら成績を追求するもの。されど「楽しみたい」という人だっている。オリンピックを見て「素晴らしい!」と感動し、同じ事をやってみたいと思うのと同じ。という点で初めて出場したK4GPって素晴らしいイベントだった。だからこそ130台(!)のフルグリッド。スタートセレモニーで富士スピードウエイのストレートにびっしり並ぶ姿は壮観だ。
いろんな仮装が130パターン!
スタートすればけっこう真剣! 私らのクラスは92リッターで10時間走らなければならない。リッター9km。全開じゃとうてい無理だ。抑えて走るため安全性は相当高い。それでもクルマの特性の違いは出るから興味深い。隣のピットの3台はワンメークレースで100台は転倒しているというN-ONEだったのだけれど、2台転倒。ウチ1台は起こして走ってもう一回転倒(泣)。
我らがミライースといえばラリーで足回りを鍛えているため縁石に乗っかっても全く不安なし。ただ燃費悪く(燃費自慢のミライースながら後付けターボがガソリン喰う)直線こそ踏めないけれどコーナー速くて楽しい。クッソ暑いなか、1スティント2時間15分走ってレーシングスーツが手で絞れるくらい汗かき&熱中してしまった! 高齢者が楽しむには最高かと。
このレース、外国人に知れ渡ったら大変だ。軽自動車は人気だし、これほど敷居の低く、かつ安全に走れるレースなどない。しかも世界的に有名な富士スピードウェイ。参戦パッケージなんか作ったら大人気になると思う。土曜日には5時間耐久レースも行われており、そちらは参戦ワクが少し残っているという。日本の自動車文化を自慢をする素晴らしいツールになるだろう。
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K4GP、お疲れ様でした。リアルなかいぞうしゃや仮装もあって、ホントに楽しそうです。
ダイハツは、エタノール混合燃料でも参加していましたね。
ホンダやスズキは、参戦していないのかな? もっと開発陣は、公の場に出てくればいいのになぁ。
余計なお世話ですが、N-ONEがこけたと聞くと「ネオったらどうかしら?」と思います。きっと喜多見さんなら、荷重がかかりやすくてタイヤを使い切って速くて乗り心地の良いベストのセッティングを出してくれると思ったりしています。
F1GPが今だ大人気なのは流石、素晴らしいとおもいます。
しかし、余りにも複雑な規定で、参入の敷居が超高くて、環境がどうのって、どうなのかなと。
あの「音」が消えて久しいですし、タイヤのグラデーションが、とかピット作業何秒だとか。
たかがレースで環境など、小さの事ですし、開発費用、時間を制限って何だよ?と思います。
もっともっと、シンプルがいいんじゃないでしょうか。