OPECプラス、5月から原油生産100万バレル以上追加減産へ。産油国、いよいよ苦しくなってきたか?
「カーボンニュートラルの真の標的は産油国だ」と考えている人や企業。団体は数多く存在する。産油国って「ここ掘れワンワン」状態。働かなくても大金が転がり込んできます。日本のように額に汗して働かなくちゃ食べていけない国と全く違う。しかも石油が世界の主要エネルギーになって以降、戦争や争いの原因の大半は石油に関係している。石油のニーズ減れば、産油国だけ働かないでも美味しい思いを出来る状況は終わること間違いなし。
コストコの燃料価格、いい感じに下がってきました
そんな中、産油国の4割程度がメンバーになっているOPECプラスは、5月から減産を日量116万バレル追加するという。トータルで4%弱の減産規模になるそうな。なぜか? あまり話題にならないけれど原油相場が15ヶ月連続で下落しており、我が国のガソリン価格も下がってきた。当然ながら産油国からすれば面白くない。そこで今までも何度か減産を大々的にアピールしており、その度に原油相場は高騰してきた。今回も相場の高騰を狙ったのだろう。
すでに効果は出ており、原油相場が10ドルほど上がると言われている。そんな流れを受けて「困った!」と考えるのは、日本の電力会社の値上げに嘆いている人や企業と同じ根っ子です。すでに有力企業の多くはエネルギーを化石燃料に頼ることを止めるようしており、原油価格の上昇は業績に大きな影響を与えないような構造になっている。カーボンニュートラル活動のおかげで再生可能エネルギーは急増。産業全体の熱効率も大幅に向上しているのだった、
原油価格が10%上がろうと、省エネルギーを10%すすめたらチャラ。そいつに原油より安価な再生可能エネルギーを加えていけば、原油を買う量だって減っていく。なんせ2050年に向け、原油消費量をゼロにしましょうってことですから。実際は二酸化炭素の固定化や植物による吸収など勘案されるため原油消費量ゼロにならないものの、現在の3分の1以下になることは間違いない。加えて経済的に裕福な国ほど原油は使わなくなる。産油国のお得意さんは発展途上国です。
むしろOPECプラスの減産に対し世界は怒っている! 考えて頂きたい。欧州は騒乱で疲弊している。エネルギー事情だって良くない。そんなタイミングで原油の減産なんかしたら、困っている人を踏んづけるようなもの。OPECプラスは増産で欧州を応援すべきだったと思う。ということで自主独立を尊ぶ人や企業は、原油減産やエネルギーコストの上昇を自分のパワーにしてカーボンニュートラルをすすめるべきかと。
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