ガソリンエンジンは電気に。ディーゼルエンジンは燃料電池に

燃料電池車の話になると必ず「電気をそのまま使った方が効率良いでしょ」という意見も出てくる。その通りです。燃料電池の“燃料”となる水素を作る方法はたくさんあるものの、今のところ太陽光や風力など自然エネルギーで作った電気を使うようになると思う。だったら水素などにせず、そのまま電気自動車用にしたらいい、ということ。効率を考えたら圧倒的に「電気をそのまま使う」が有利だ。水を電気分解して水素にすることだけ考えたら決して効率悪くないけれど、作った水素を800気圧に圧縮するのに膨大なエネルギー使う。

遠からず電気自動車用の技術だって進む。20年もしたら1回の充電で500km走れる乗用車が、今のハイブリッド車と同等の価格になると思う。そうなったらMIRAIのような燃料電池車は意味を持たなくなる。私も20年すれば燃料電池を搭載する乗用車などなくなっていると予想している。では、なぜ燃料電池が次世代エネルギーとして重視されているのだろう? 簡単に言えばディーゼルエンジンの代替パワーユニットです。バスやトラックなどを考えていただきたい。<続きを読む>

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