クラウンエステート、輸入車ユーザーからの乗り換えにおすすめ! ぜひ試乗してみて頂きたく

 ENGINE Webでミニサーキットでの試乗レポートをお届け済みのクラウン・エステートだが、3ラップという短い“味見”だった。今回は市街地や高速道路、ワインディング・ロードと様々な道を試したので、より詳しく紹介したいと思う。トヨタによれば「PHEVが予想以上に売れてます」というのでそちらから。試乗会場となった箱根プリンスホテルの駐車場からスタートすると、イキナリのデコボコ路。

 

ここを走った諸兄なら御存知だと思うけれど、相当荒れている。「う~ん!」と思うほど。けっこう激しく揺すられるのだ。前回試乗した好印象が消え、厳しい評価軸になった。けれど一般道に出ると突如スムースになる。おそらくハンパないデコボコなんだと思う。ファントムあたりで走ってみたくなった。試乗後に開発陣と話をしたら「そうなんです。試乗会場を変更しようと思いました」。

閑話休題。箱根から御殿場に向かう一般道はスタート時の電池残量が80%あったので、完全な電気自動車である。静かで滑らか。仙石原を抜け、乙女峠を登り、トンネル過ぎて下り坂になるとエンジンブレーキならぬ回生ブレーキが働き、電池残量が戻ってくる。長い下り坂は電池容量少ないハイブリッド車だとお腹いっぱいになってしまうが、大容量電池を積むPHEVなら、いくらでも回生可能。

御殿場インターチェンジに着いた時点でも80%のまんまだった。高速道路はエンジンをメインで使った方が効率良いため「ハイブリッド」モードを選ぶ(AUTOモードのままだと電池残量無くなったら自動でハイブリッド・モードになる)。ハイブリッド・モードでも高速域は走行音が大きくなるためエンジンの存在感は薄く、アダプティブ・クルーズコントロールをセットしておけばロングランだって全く苦にならない。

目的地のリゾートホテルまでの区間は登りのワインディング・ロード。ここで効力を発揮していると思われるのがDRS(速度可変4輪操舵)である。タイトなコーナーでは後輪を前輪と逆に操舵し、フロントが積極的に向きを変える挙動を引き出す。効果は自然で、大柄なボディのクラウン・エステートながら、まるで1500ccくらいのコンパクトなスポーティ・モデルのような身のこなしだったりする。

ちなみに高速道路ではハンドル切った時に前輪と同じ方向に操舵するため、ドッシリ感が出る。この手のシステム、やりすぎると違和感出てしまう。最近のトヨタの凄さは「凄腕」と呼ばれるテストドライバーが自分の感性だけで仕上げている点にある。逆に言うと、ドライバーが違和感ある効かせ具合をしたら凄腕がNGを出すと思う。何も聞かないで乗ればDRSの存在もわからないだろう。

クラウン・エステートの写真多数はこちから

続いて売れ筋になるだろうハイブリッドも試す。乗り味は「ドッシリ感が違う」だと思って頂ければいい。やはりPHEVは重い電池を床下に搭載しているため、安定している。ハイブリッドといえば、よくいえば「軽快」。どちらをすすめるか、と聞かれたら「自宅に充電環境あればPHEV。無ければハイブリッドですね」になる。気になる諸兄はディーラーで乗り比べてみることをすすめたい。

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