スバルBRZ、完成度や上質感は高いのに、なぜGR86より人気ないのか?

「トヨタGR86」とともに2024年7月に機能面を中心とした一部改良が行われた「スバルBRZ」。新型GR86に続き、モータージャーナリストの国沢光宏氏が土砂降りの富士スピードウェイ・ショートコースで試乗した。

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スバルはフルモデルチェンジした後、欧米のメーカーと同じく毎年改良を加えていく。そして「判別しやすくしましょう」ということから、改良を入れる度にアルファベットで表示する。ちなみに今回リリースされた新型BRZはD型(スバルファンはアプライドDとも呼ぶ)。

以下4点がアプライドDの改良点だとスバルからリリースされた。

1)ダンパー特性の最適化

2)6速MT車専用「SPORT」モード追加

3)電動パワーステアリングのアシスト特性最適化

4)AT車のマニュアル・ダウンシフト制御の許容回転数拡大 それぞれ詳細をチェックしてみよう。

まずは1)のダンパーの最適化だけれど、当初からBRZは車体挙動のコントロール性を重視した味付けだった。というのもスバルのテストドライバーの評価基準って「一般道」。競技で言えばエスケープゾーンのないラリーをイメージしていただければよかろう。そういった道で楽しもうとしたら”失敗”が許されない。コントロールできなくなればクラッシュだ。

同時に「速く走る」ということを重視する。このあたりは「えいやっ!」でコーナーに飛び込み、車体をコントロールすることを目的とすることを楽しむドリフト競技と違う。私は言うまでもなくラリー派だからして、当初からBRZの味付けを好んでいた。もちろんテール流れた後のコントロールだってキッチリできる。今回の試乗会はC型とD型の乗り比べだったのだけれど、C型だって振りまわせた。<続きを読む>

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1 Responses to “スバルBRZ、完成度や上質感は高いのに、なぜGR86より人気ないのか?”

  1. タイコ より:

    先日、弟の友人のところにGR86が納車されました。友人の購入検討時、弟はBRZを強く勧めていたそうです。なぜなら弟はちゃんと両車を試乗していたからです。しかし友人はいずれも試乗しないままGR86を選びました。納車後の友人の一声「(簡単に言うと)硬すぎだった。BRZにすればよかった」。ふたりとも前車はゴルフGTです。BRZはヨーロッパ車に近い感覚とのこと。まあ、年齢や嗜好によって評価は変わりますが。ふたりとも五十歳代後半です。

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