ビッグマックの価格を考えると我が国は東南アジア仕様の200万円カーが欲しい
読者の皆さんも『ビッグマック指数』をご存じだと思う。世界中で販売されているマクドナルドのハンバーガーの価格で、その国の購買力を比較しようというもの。我が国は390円。皆さん、「まぁそんなものでしょう」と思うことだろう。日本車にとって最も大きな収益源になっているアメリカといえば、710円! 390円の感覚で710円を払っているワケ! かつて日本車が目標としてきたドイツは657円だ。
最近、日本車が高いと嘆く声をよく聞く。そらそうだ。アメリカや欧州向けのクルマは日本の2倍くらいの購買力を対象にしている。夏休みに海外へ行った人ならわかるとおり、アメリカのファミレスで朝ご飯食べるとひとり2500円くらい取られるけれど、アメリカ人からすれば不当に高くない金額なのだった。欧米向けに作られたクルマを日本で売ろうとすれば、どうしても割高になってしまう。
自動車メーカーにとってもアメリカで売ったほうがいい。アメリカだと4万ドルスタートの新型フェアレディZは激安と評価され、爆売れ中。4万ドルを日本円にすると560万円になる。日本でフェアレディZを売れば476万円(いずれも税抜き)にしかならない。だったら作れるクルマはアメリカに輸出して売ったほうが儲かる。利幅を減らしてまで日本で売る意味ないです。<続きを読む>
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ビッグマック指数と車両価格の共通性はかなり説得力があり、速めにカーメーカーの人に理解してもらって、ラインナップを見直してもらう必要があると思います。特にホンダ…。
マーチは最後のモデル=タイ生産バージョンが大きな問題もなく(試乗車をマスコミに見せないとかありましたが)終了します。もはや工場でこなした数では海外のほうが上。
こんな話をすると軽自動車があるからいいじゃないかという向きも出ますが、中が広くても絶対的に小さいタイヤで走りはやっぱり不安。HEVにはできないし、EVとしてならいいかもしれませんが、代車でパッソでもヴィッツでも借りるとやっぱりボディ・タイヤの大きさからくる余裕があります。
この5ナンバーちょいのクラスのラインナップに、力を入れてほしいです。
こういったクルマに需要があるということが、どうやったらメーカーに伝わるのでしょうか。
もはや生産国がどこかなんて意識しなくなっています。円安なので日本仕様を国内生産したっていいと思います。
スペーシアベースや旧カングーなどのような、過剰な装備のない、実質剛健なコンパクトカーが欲しいです。
豪華絢爛なうどん定食ではなく、生醤油で食べる素うどんが食べたいのです。
”ビッグマック指数”昔から知ってはいましたが、今やそんな状態だったんですね。そりゃ割高になるはずだと得心しました。
確かに初めてタイ工場で生産したマーチや文中のミラージュなどは工作の仕上げ等で随分と嫌われ、叩かれましたが、言っても20年近く前の話(だったっけ?)
今や日本も円安政策のおかげで立派なビンボ国になっちゃいましたから購買力にボデーサイズを考えれば東南アジア市場と変わらないと思います。
それに写真を見る限りBR-Vやエクスパンダー、それにシティは結構ワタシ好みだったりします。
まぁ国沢さんのご指摘通りの「先進国のプライド(笑)」って奴が一番の障壁なんでしょうね~