ホンダが日産と経営統合というニュース。8月には可能性を報じたものの日産には三つの荷物がある
「ホンダが日産を傘下に置くのでは」という記事を私のWebで8月20日に書いている。その時点で日産の発行株式の51%を買おうとすれば8550億円。株価下がった今なら6250億円となる。ホンダの時価総額は6兆7800億円なので、会社の価値としちゃ10分の1。十分可能だと思う。そんなことから「ホンダが日産を買うかもしれない」という内容になった。実際、日産を救えるの、ホンダくらいしかない。
10月16日にも「ホンダが日産を買う」という記事を書いた。この時は、ホンダの社内留保が10兆円あることも紹介。日産を立て直すには今後最短で3年程度5000億円規模の投資が必要ながら、ホンダであれば何とかなる。すでにホンダや日産の社員の間でもこの件は話に出る状況になっていた。ただ日産には大きな大きな荷物がある。一般メディアなら「日産の闇」と書くような内容です。何か?
三つあると思う。一つは改革の障壁。今の日産を変えようとすれば当然ながら経営陣の刷新が必要。なかでも高給取りの皆さんにお引き取り頂くしか無い。けれどどうやら様々な契約などあり、追い出せないようなのだ。だからこそ財務をガタガタにした張本人が中国担当になったり、アメリカを失敗させた人を日産全体の財務担当にしたりするなど、理解出来ない起用になる。<続きを読む>
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あらためてみると、なんとクルマ愛を感じさせない社長同士のツーショットでしょう。
それにつけても、最初はフェイクニュースだと思いました。悪夢のような内容です。
この報道は、海外投資家にお引き取り頂くプロセスであることを、願うしかありません。
それに、日産役員の切るに切れない契約ですと? そんなものがあるなら、日産は倒産の上、国有化するしか道はないと確信しました。
車に関する技術的なことだけではなく、自動車業界の裏側にまで精通されている親方に、いつもながら感服しております。
どの時期、どの状態で吸収・合併されるかで誰がどのように動いたか分かるところまでの解説、痛快です。
>日産役員の切るに切れない契約。
結局これが一番の原因ですかね。外国では契約は絶対ですからいくら能無しでも辞めさされない。最もきちんとした企業は見返りの報酬も多いけど業績あげなきゃ責任取らされて首どころか賠償になります。ルノーの植民地でやりたい放題の契約だったのでしょうね。
知人から聞いた話では某HDDメーカーの東アジア地区統括本部長が年俸5億、ただし目標達成できない場合は報酬0で賠償責任とかとんでもなく厳しい契約とか。日産の役員もそのくらいの契約なら良かったのにね。
まあ潰れるところをルノーに助けてもらったんだからある意味仕方が無いのかもしれません。ルノーが助けてくれなきゃ会社が無くなってます。
今回の報道を受けた日産の株価の推移が凄まじい。
なんと朝イチでは一旦下がって、持ち直すという状況。
ほぼ同時にホンダは、次期プレリュードでハイブリッド戦略を立て直すPRをしています。
それでもこの株価ということは、日産もホンダもケツに火が付いているということであり、マーケットは見透かしているということと、解釈しております。
日産が潰れてからホンダが買い叩く…
本来はそうすべきでしょうが、日産社員や国民感情や諸々のことを考えると、それはできないでしょうね。
やるなら、今手を差し伸べずに潰れてから救済すべきでした。
大変申し訳ありません。とんでもない間違いでした。
日産株は、400円ソコソコでストップ高だったのですね!
まさか直近で200円台まで下落しているなんて、夢にも思っていませんでした。それなのにですよ、役員達は億単位の給料を貰って、会社に居座っているとは、どんだけ面の皮が厚いバケモノの集まりなんだろう。
ホンダは、今回の観測気球の結果をどうふまえるのかな? 個人的には、ストップ高だろうとなんだろうと、現在の日産役員を一掃しない限り、手を出すべきではないと思います。