三部さんの「ホンダはエンジンを止めることを選んだ」はウソでしたね~
ホンダの三部敏宏さんは社長就任半年後、カーボンニュートラルへのアプローチに対し「Hondaはエンジンをやめることを選んだ」と発言している。実際、多くのメディアや関係者もホンダは電気自動車に開発の全パワーを投入すると認識した。しかし最近になって電気自動車の普及は踊り場を迎えている。そんな状況のなか、電気自動車への投資を始めたアメリカの大統領が「石油を掘って掘って掘りまくれ」というトランプさんになった。
ここにきて「ホンダ大丈夫か?」と言われ始めたのは周知の通り。すると突如「新しいハイブリッドを開発していたのでお披露目します!」。ハイブリッド技術だけの発表だと弱いと考えたんだろう。クルマ好きなら誰もが注目している新型プレリュードとセットで発表し、しかも絵空事でないという証明をしたかったらしく試乗させるという。となればクルマメディアとしては大きく取り上げるしかあるまい!
実際、記事解禁の12月18日未明から多くの記事が出回っている。みなさんもひと通り目を通したことだろう。ベストカーとしては少しタイムラグを取り、深掘りしてみたい。まず「エンジンの開発をやめた」と言う件だけれど、そんなことなかったようだ。今回披露した新しいハイブリッドの開発に着手したのは2年ほど前の2022年。三部社長の「やめた」は2021年だ。つまりやめてなかったということになる。<続きを読む>
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ASCから発せられるエンジンサウンドはまるで2代目NSX Type-S
デートカーだったプレリュードにスポーツカーの一面を持たせましたね。
じゃあそれはインテグラじゃないの?って声もありますが、インテグラはアキュラにもうありますし、ハイブリッドはイメージに合わない気もする。
とにかく社長のいいなりでない、エンジニアスピリッツがまだホンダに残っていて良かった。
エンジンとHVとプラットフォームの新開発の件、夢追い社長が戦略的に三味線を弾いていたのか、開発陣のファインプレーなのか、どうなのかしら?
それでもホンダが、しっかりHVに備えてくれていたことは、日本にとってサイコーの朗報です。
ただ開発陣の妙に強気なコメントを垣間見ると、逆に実はまだ燃費改善に至っていないとか、軽量化やコスト減に課題が残ったままとか、勘ぐっちゃったりして。。。
更に妙に強気なコメントには、開発陣の夢追い社長に対する「見てろよ、やり切ってやるぜ!」という反骨精神も感じちゃったりして。
というのはですよ、夢追い社長は、公式に胸を張ってEV全振りを表明しました。そのためHV開発陣は、肩身の狭い思いを強いられたのでは無いかしら?
片やトヨタは、パワーユニットの全方位戦略を宣言。当時モリゾウ社長は、それこそ全世界から怪訝な眼で見られたでしょう。そして社長が命運を背負ったことで、エンジンもHVもEVも燃料電池も、全ての技術陣が意気に感じて、「敵はカーボン」の意識を持って開発に取組んできたと思います。
なのにホンダは、EVの影にHV開発陣を追いやるようでした訳です。「そんなんで、エエんか?!」と、例によって勝手な大風呂敷の妄想の中で、夢追い社長に対してプンプンしております。
上の命令で止めてしまう日産と
止めずに続けるホンダ。
会社の方針とは違っても影でこっそりやり続けるのは昔から変わってない。
いかにもホンダって感じでいいね。