昭和の時代は4年だったモデルチェンジサイクル、なぜ長くなった?

日本車のモデルチェンジサイクルといえば、昭和の時代まで「4年ごと」というケースが大半を占めていた。カローラ、クラウン、マークII、シビック、セドリック、ファミリア等々。しかし平成になって徐々にモデルチェンジサイクルは長くなり、直近を見ると早くて6年。7~8年も珍しくなく、アクアなんか9年間モデルチェンジしていない。なぜモデルチェンジサイクルが長くなってきたのだろうか? 

以下、しっかり分析してみよう。きっかけは1983年にさかのぼる。それまで初回も2年間だった車検有効期間を、新車時に限って3年とした。当時、新車の乗り換えサイクルって、そもそもお金持ちしか新車なんか買えなかったため、2年。長くて2回目の車検前で乗り換える傾向。60歳以上の諸兄ならわかるとおり、カラーTVなんかも3~4年で下取りに出して買い換えたもの。

今で言えばスマートフォンですね。普通に使えるし、画面が割れたり電池容量が落ちてきたら、まだ修理すれば使えるのに、お金に余裕のある人は新製品に交換しちゃう。クルマも全く同じノリ。大雑把に言って、新車を買った半分以上の人が最初か2回目の車検で乗り換えた。魚心あれば水心。自動車メーカーも2年に1度マイナーチェンジして商品性をアップ。

4年に1度フルモデルチェンジして乗り換える気分をあおったワケです。いいお客さんを持っている営業担当は、車検の切れるタイミングで新型車のカタログを持って行くと簡単に売れたのだった。中古車販売でも利幅を稼ぐから良い商売です。<続きを読む>

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