次世代プロパイロットについてさらに詳しく! 2030年には10万円も見えてくると予想

日産は次世代運転支援技術「ProPILOT(プロパイロット)」搭載モデルを2027年に発売する予定だ。2025年9月には東京・銀座の複雑な交通環境でデモ走行を行い、高度な運転支援を披露している。その走りは、もはや普通のクルマと見分けがつかないほど。ではなぜ日産は、自動運転ではなく運転支援として発表したのか。その理由は日本でロボタクシーが普及しないことにも関係がありそうだ。自動車評論家の国沢光宏氏が日本のクルマ業界にモノ申す!

日産がクルマの未来を変えてくれるような技術を発表した。「次世代プロパイロット」と呼ばれる運転アシスト機能で、これを使えば交通事故を10分の1以下にすることや、高齢者の免許返納を伸ばしつつ安全を確保することだって可能。しかも2027年度に実車採用され、価格は将来的に10万円も見えるレベルになると私は予想している。以下、詳しく紹介してみたい。

一般的に自動運転と言うと「運転手が乗っておらず目的地をインプットすれば自動で走り出す」ようなイメージを持つと思う。実際、中国やアメリカでは「ロボタクシー」などと呼ばれる無人のタクシーが実用化されている。乗ったことのある人もいるだろう。スマホで呼び出すと迎えに来る。目的地を指定してやれば街中を普通のクルマみたいにスイスイ走って到着。

なぜ日本はそうならないのか?警察は事故が起きたなら人間を捕まえないと納得しない。自動運転車の場合、ドライバーなど存在しないため、事故を起こしたクルマを作ったメーカーの責任者をお縄にしようとするだろう。最悪、社長ということになる。一方、国民感情からすれば、そんなクルマを認可した国交省が悪いと考える。これまた国交省のTOPの責任を追及するだろう。

メーカーも国交省も「そんなら今のままでいい」。根っこはH2ロケットの成功率が世界一高いのに、人ばかりか猿や犬すら乗せないのと同じ。ちなみに中国やアメリカで事故が起きたら「責任は追及しない。ミスを見つけて再発防止策を取る」。これ、航空機事故などにも言える。我が国の警察は“ミスをした人間”を捕まえるのが仕事なのだった。日本のロボタクシー、遠いと思う。<続きを読む>

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