電気自動車に対する逆風が吹き始めている中、あえて電気自動車の意義を考えてみたい

ここにきて「電気自動車(EV)なんか普及しないでしょ」という雰囲気になってきている。確かにテスラの販売が世界規模で落ち込み、フィスカーというテスラと同時期に立ち上がった電気自動車メーカーは経営破綻。欧州勢も電気自動車の売れ行き低迷に直面してます。もはや電気自動車の将来は厳しいのか。結論から書くと「そんなことありません!」。

10年後の景色は今と全く違うだろう。そもそもエネルギーコストは圧倒的に電気の方が安価。家庭用のソーラー発電で作る電力は高くて15円/kWh。電気自動車を、自宅ソーラー発電150円分で走らせたら60km以上走れてしまう。燃費の良いハイブリッド車だって400円以上掛かります。しかも電気自動車は蓄電池としても使える。

ソーラー発電で余った電力を電池自動車に貯めておけば、夜間に使うことで電気代を節約可能。もう少し詳しく説明したい。基本となる電力供給源はソーラー発電だ。5kWのソーラー発電を屋根に載せると、月平均500kWh程度の電気を生み出す。EVのスバル「ソルテラ」を月平均1000km乗った時の電力消費量は、180kWhくらい。320kWhも余る!<続きを読む>

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4 Responses to “電気自動車に対する逆風が吹き始めている中、あえて電気自動車の意義を考えてみたい”

  1. nbkt より:

    ニチコンへV2Hの取材をされたのですね?
    新しい世代とは、VSG3シリーズのことでしょうか。
    NeVのV2H補助金の対象設備に載りましたので、
    明日補助金申請に使う現場写真を撮りに業者さんが来ます。
    業者さん曰く、ニチコンからは
    「認証が補助金申請時期に間に合うか不明、製造も遅れそう」
    的なことをずっと言われていたらしく、
    補助対象設備一覧に載っていて大慌てしたみたいです。

    さて、電気自動車の意義について。
    「EV乗ってます」と明かすと未だによく言われるのが、
    「化石燃料で発電した電気で走るんじゃ意味ないじゃん」
    ちゃんと計算してから発言してほしいと常々思います。
    HV車が平均的にリッター21kmで走るとします。
    当方のLEAFは1kWhの電力で7km以上走ることが多いので、
    1kWhあたり7km走るとします。
    HV車は1リッターで21km、LEAFは3kWhで21km走ることになります。
    そこで、CO2の排出量で比べてみます。
    ガソリン1リットルのCO2排出量は、2.32kgです。
    (環境省温室効果ガス総排出量算定方法ガイドラインより)
    東京電力のCO2排出係数は、0.376kg-CO2/kWhです。
    (2022年度最新値(8月頃更新予定)調整後のCO2排出係数)
    LEAFで21km走るには3kWh必要なので3倍すると、1.128kgです。
     ※ガソリンの半分のCO2で同じ距離を走れます。
    高性能なHV車で恒常的にリッター28km走る場合でも、
    LEAFの1.5倍近くCO2が出る計算になります。
    (先代LEAFの前に乗っていたMPVはリッター7kmに届かない
     ことも多々ありましたので恐ろしい限りです)
    なお、
    自宅屋根の太陽光発電で発電した電力でEVへ充電すれば、
    CO2の排出はゼロです。すると、
    「太陽電池を作る際にCO2をたくさん排出したろ!」
    と言う方もいらっしゃいますが、
    現代の太陽光パネルは2年も発電すると製造時に発生した
    CO2は回収できるそうです。
    (30年前とかの実験用・試作レベルのパネルは回収困難らしい)
    我が家のLEAFは蓄電池利用がメインで、
    車としての利用は週末の何時間かだけです。

  2. てるず より:

    おおむね同意しますが
    ニチコンのV2h導入費用が
    試算から抜けています

  3. ひまわり より:

    今のBEVへの逆風の一因は、コロナ禍明けでの海外旅行の復活で旺盛な航空燃料需要を賄う為とも言われてます。
    つまりジエット燃料を原油から精製すれば当然ガソリンや軽油等も出来てしまう。それでそれらが余剰になってしまうのを避けるためのネガティブキャンペーンと思われます。

  4. トヨタ車ユーザー より:

    私としてはBEVの存在意義はHEVよりさらにCO2排出が少なく(走行時、燃費は換算すればHEVの倍)、ガソリンスタンドに行く必要がないこと!
    車好きなのにスタンドが嫌いとは何事だ!と言われそうですが、コロナ禍初期のころマスクしていても店員さんが大声でボンネット開けて~とかクレジットの申し込みいかがすか~とか言って近寄って来て嫌でした。窓開けるの遅いと勝手にドア開けるし。
    といって、セルフに行っても誰が使ったのかわからない給油ガンがあって。。。どこもアルコール消毒があるし、気兼ねなく少量給油できるので、それでいいかとセルフに行くようになりましたが。
    BEVでも充電ガンは外に置いているのでそれなりに手も汚れます。しかしこれはただの土埃ですから帰宅時の手洗いで良し。油系ものが手につくよりはいい。
    カローラクロスとソルテラ、どちらにもアドバンストパーキングがついていて、カローラクロスはD/Rレンジの切り替えだけは手動でやらないとダメ(HEVならOK?)らしいんですよね。こういった制御にはxEVのほうが親和性が高く、結果的に安全で便利な車になるんだろうと思います。

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