5社が認証不正を発表。メーカーによって内容が違う。トヨタは真っ先に情報開示へ。スズキはアウトか?
ダイハツ不正問題を受け、国交省は自動車関連企業に「3ヶ月を目処に認証申請の不正を総点検しろ」という指示を出していた。本日より各社から五月雨式に状況説明があると思う。最初の印象だけれど、最もアウトっぽいのはスズキ。フェード試験で規定値をクリア出来なかったため、短い数字を書いたという。止まらないブレーキを止まると言って認証申請した。その後、再試験したと言うが、最初は暑い9月。再試験涼しい5月。う~ん。
ホンダは騒音の方は大きな影響ないだろうが、パワー未達について厳しいと思う。狙った出力が出なかったから他モデルの同じエンジンのデータを使ったり、オルタネータ無しでパワー計測したという。売ってるクルマがカタログデータより下回っている可能性大。ニュースで最も大きく取り上げられているトヨタといえば数万件前後の実験、試験データの全てを再確認し、6件見つかった不適切事案の詳細を公表している。具体的な内容は以下の通り。
1)エアバッグのタイマー着火させたデータをマイナーチェンジ車の認証申請に使用(2014年クラウン/2015年アイシス)。
2)歩行者保護の試験を規定と異なる厳しい角度で行う(2015年カローラ)。
3)歩行者保護の試験場所を申請と左右違う場所で行った(2015年シエンタ&クラウン)
4)規定より700kg重い台車を使い後突試験を行った(2014年クラウン/2015年シエンタ)
5)新規定の認定を取っていない荷物試験用ブロックを荷室に積んで試験を行った(現行モデルのヤリスクロス)
6)エンジン出力が申請内容より低かったのでロムチューンした(2015年レクサスRX) <続きを読む>
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スズキも言ってることが本当ならばですが、試験装置の踏力を規定値に正してやり直せば問題なしだったっぽいですよね。
やり直さないで改ざんして出したんだから不正なのは間違いないですけど。
以下スズキが言ってる内容。
ブレーキの踏力が規定値を大きく下まわる弱い力だったことで、停止距離が法規要件に対して余裕がない結果だったものの、試験成績書の提出期限に対して再試験を行なう時間がなかったため、試験に関与した者がブレーキを規定値近くまで踏み込んだ場合を想定した停止距離に書き換え。
認証不正は、メーカー毎案件毎に、それぞれ故意か過失か、性能に問題有りか無しか等で分類できると思います。
ダイハツや日野の分も含めて、是非とも専門家の視点で分析して欲しい。
今日テレビでは、日本の自動車メーカーは地に落ちた、お終い的なトーンで煽っているけど、こういう時こそ適切に把握するべき。
本当に命に関わる偽装と、認定基準よりも厳しい条件の偽装では、同じ偽装でも天と地ほども違う!