VWの不正問題(NHKの視点・論点)
フォルクスワーゲン(VW)のディーゼル不正問題は発覚から1ヶ月以上経ちましたが、依然として概要すら掴めない状況になっています。VWを巡る状況も収まるどころか、拡大の気配さえ漂い始めました。理由は簡単で、VWから何の発表もないからです。「どんな不正プログラムを組んだ」のかさえ公表していないのだから当然でしょう。もちろんVWは全て解っています。
今回の不正問題は2014年5月に大学の研究機関が「VW製ディーゼル車の排気ガスに問題がある」と、アメリカの環境保護局に問い合わせたことに始まります。すぐさま環境保護局とVWとの間で現状確認など開始するのですけれど、当初VWは簡単な問題だと主張します。その後VWが折れ、やがてアメリカで走っている全てのVWディーゼル車の対応を行いましたが、この時の改良ではほとんど効果が無く、激しい折衝になっていきます。当然の如くVWも最悪の状況を考 えたのではないでしょうか。
改めてVWがアメリカで行った排気ガス規制の不正について考えてみたいと思います。<続きを読む>
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