もう帰国

飛行機は13時40分発なので、それまでフランクフルト市内にでも出かけようかと思っていたが、起きたのが5時と遅かった上、本日締め切りの原稿に手間取り、切りを付けたら11時! こらどうしようもありません。素晴らしい好天なのに。この時期の欧州、晴れたら申し分なく気持ちよいです。日本の五月晴れをイメージしていただければ良いかと。

帰りのルフトハンザも総二階建てのA380。B747を見たときも「でっかいな〜」と思ったけれど、A380はさらに大きい。エンジン全開にして離陸するまで51秒。離陸速度およそ350km/hというあたりなので、0〜100km/h加速だと15秒くらいか。軽自動車の全開加速をイメージしていただければよかろう。けっこう遅いです。

627_2

やっぱし揺れ方が妙な感じ

離陸してからの上昇力も少ない。B747より上昇角度低い感じ。大型の機材だと双発のB777が一番パワフル。A380、日本のエアラインは一機もオーダーしていないという。そればかりかB747も続々と引退していく。飛行機のラインナップを見ても日本の国力の衰えを感じます。搭乗率の高い羽田〜ソウル線や、羽田〜上海線などA380がいいと思う。

・スカイマーク航空が6機オーダーしているそうです。

離陸時の日本時間は21時10分。映画1本見て晩ご飯食べたら6月27日が終わってしまった。日本到着は7時30分。その足でプリウスの次なるサスペンションを試すため、千葉の行川にあるサンコーワークスに行く。ドイツのカントリーロードを走るのは最高に気持ちよいが、日本だって負けてない。その場合、乗って気持ちよいクルマならさらに良し。

日本の道路事情を考えると、ハイスピードで走りを楽しむ、というのでなくクルマの味を楽しむことを持ってベストとする。そういった点からすればガタピシするプリウスより、リーフの方が快適だ。VWポロのように小さい輸入車なども燃費良くて楽しい。ここにきて再び日本車は「移動するための道具」になってきてしまった。いろんな意味で「夢」を感じないです。

クルマを開発している人たちは楽しんでいるだろうか? 自動車に対する夢を持っているだろうか? 目標性能を達成するだけじゃ味は出てこないと考えます。自腹で欧州の田舎を走って見るとか、タイでレンタカーを借りて田舎に行ってみるとか、どこの国でもいいから海外でモータースポーツを見てみたりしたらいい。きっと新鮮が発見があったり、クルマを好きになると思う。

<おすすめ記事>

7 Responses to “もう帰国”

  1. さっとん より:

    海外でのモータースポーツ観戦には凄く興味があるのですがなかなかそういう機会に恵まれません。
    個人的に時間も予算も無いというのが原因なのですが。
    そういう意味では、国内で海外のカテゴリーに触れてみるというのではダメなのでしょうか?
    インディーカーとか独特の文化があるように感じます。
    日本で開催しても、少しは何か感じることができるんじゃないかなと思っております。
    今年は地元鈴鹿でWTCCを観戦できるチャンスが向こうから転がり込んできてくれました。
    ありがたや…でございます。
    今から楽しみにしているところです。

  2. COLT より:

    国沢さんからクルマの開発者に対するメッセージとしては第三者から見てあまりにも悲し過ぎます。
    クルマが好きだから開発者になったんじゃないの?
    それともクルマ好きの開発者はみんなホサれてしまったのを前提としたメッセージなのでしょうか?

  3. POW より:

    A380は日本のスカイマークが6機発注していますよ。でも大量オーダーの国もあるので大勢は変わりませんが・・。
    海外で運転、いいですねえ。出張でタイに行っても中国に行っても現地駐在の人からは「絶対やめたほうがいい」と言われていますが、田舎道で土地の雰囲気に混じって走れば運転も文化も一気に楽しめそうな気がしています。生活そのものですものね。
    まずは安全な欧米からチャレンジしますか。
    遼君も海外免許だそうだし・・(^_^;

  4. アミーゴ5号 より:

    海外取材お疲れ様でした。
    (^o^ゞ
    ニュル24でしみじみ感じるのは、イベントの中に、様々な国や民族が共存しているということです。
    これは、常に近隣国と刺激し合いながらも、アイデンティティを維持して共存しているヨーロッパ事情そのものだと思うのです。
    特定の目標を極めるのが得意な日本は、絶対的な深堀り志向。
    レギュレーションを共有して競い合うヨーロッパ諸国は、相対的な面的志向。
    どんなに絶対的に優れた技術でも、急速かつ安価に普及してしまう時代です。そんな時代には、ヨーロッパ的な文化の方が逞しいのかもしれません。
    と、今回のレポートを読んで感じました。
    ちなみにGT−Rを名乗るなら、メジャーなグローバルレースで勝ちにいくべきというのも、全くその通りだと思います。今のRは、ロード(公道)で最強のRです。
    市販車ベースでレースに勝ってこそR!まさかクラス優勝で満足してませんよね、水野さん!!(って、もちろん面識ありません)
    (・o・)ゞ

  5. シルトラ より:

    日本車はとても良い道具だと思います。
    だけど欲しいと思える物がひとつもありません。
    現在7人乗りのワゴンに乗っていますが、先日修理に出した代車がスバルの7人乗りのワゴンでした。
    期待していたのですがとても次の候補にしようと思える物ではありませんでした。
    エンジン、足回り、ボディ剛性などもっと全ての存在感、主張があってもいいのではないかと思います。
    日本車は全ての存在が感じられないのがつまらないです。

  6. Rotarycoupe より:

    中国の田舎道、楽しいですよ〜!3人や4人乗りの家族バイクに囲まれてトコトコ山道を走るあの感覚は、今の日本にはもうありません。乗ったのはレンタカーのF3でしたが、3万キロ程度でもうガタがでていて、それも現代の日本車ではありえないこと。それでもすべてが子供の頃に帰ったようで懐かしいです。

  7. applefanjp より:

    何事も広い視野をもつことは
    大切です。
    運転免許証が通用しないベトナムでは
    車は買ったけど、ドライバーを雇いました。
    いつも助手席でしたが、
    未舗装の道をタムコックやらホアビンやら
    行きました、行きました!
    ガンガン走ってもらって
    楽しかった。
    そんな思いが大切だと感じます。

このページの先頭へ