ウソ情報氾濫
久しぶりにベストカーで0〜400m加速を計る、というのでテスターを仰せつかる。車種はトヨタ86やらレガシィ2リッター直噴ターボやら2012年仕様のGT-RやらアクアやらアルファードHVやら。いずれも興味深い。なかでも最近「速いモノ屋」になっているので、GT-Rの実力が気になります。
阿見飛行場です
しかもロウンチモードの使用許可が出ているとのこと。結果、やっぱしGT-Rって速かったっす。しかもロウンチモード、予想外にクルマへの負担は少ない感じ。こればかりやってたらクラッチの問題出てくるだろうけれど、雑誌などで計測させるくらいの頻度なら平気だと思う。詳細はベストカー6月10日売り号で。
取材中、編集部のスタッフが「86とBRZの市販車のサスペンションは最終的に同じスペックになったそうですね」と言ってる。何でも私の同業者から聞いたそうな。けっこう広まっているウワサらしい。「ウワサレベルを信じないでメーカーに聞けばいいじゃん」とその場で電話。すると「そういう事実はありません」。
ガセネタでした。知名度のある同業者なので、そらウワサになることだろう。取材終了後、ザッカー編集部に移動して伏木センセと対談。今日も見事なスレ違いになるのだけれど、ここでも86とBRZの話題に。伏木センセ、BRZの方がハンドルを重くしているのだという。これまた私の理解と違う。
タイのドリフト選手(予選落ち)が乗る黄色はザッカー号です
その場からメーカーに電話して聞く。果たして「同じです」。そういえば金曜日の晩、福岡の読者の方がうなぎを食べに来て頂いたのだけれど、その際「カーボンブレーキはサーキット走行に不向きだといわれましたけど間違いですよね?」。もちろん間違いです。デタラメが横行している。
真贋怪しいネットの情報を鵜呑みにして自慢げに話す人が多いのだろう。いや、同業者も怪しい、というか怪しい情報の発信源になってるから困ったモン。スマートEVの電池だって正確な情報なかった。せめて私のWebを読んでくれているクルマの達人には正しい情報を伝えたいと思う。今日のTOPもそうです。
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確かにガセネタ多いですね。車に限らず仕事でも多いです。これじゃ中国のことを笑っていられないと思うことも増えてきました。
ここで先日ようやく乗ることのできた86について。試乗はディーラーの周辺だけでしたが、意外とリアのバネがフロントに比べて硬く感じました。このバランスだと確かにテールスライドをコントロールしやすそうです。ある意味子供っぽいとも言えますが、これでトラクションが十分なら(この程度のパワーであればおそらくそうでしょう)これもありかなと思いました。
ゼロヨン、懐かしいですね!
小生も愛車100388km走行ヴィッツ1300U-Lのゼロヨンを「中古車雑誌のコラボで」測定するチャンスにありつけたらと思いますが、この87ps/11.8kgmの「産業廃棄物コンパクト」回せば未だ速く、0-100km/hの個人的な測定データから概算して18sec強と推測できます。
言うなればルノー・メガーヌ2.0GTラインやホンダアコード2.0並みの加速で、「一人前の乗用車」として軽とは歴然たる差であるのは確信できます。
一方、今週末にはもう一台の所有車=レクサスIS350/2009年式に乗るチャンスがありますが、同車に関しては十二分に走りこんだ個体がゼロヨン13.2sec!!!!というポルシェ・パナメーラSもご用心のデータを弾きだしており(※アメリカのホームページdragtimes.comより)その激速ぶりの片鱗を味わいたいと思っております。
かくも「排気量当たりの熱効率」では一定レベル以上の二車でモータリングライフをenjoyしている小生、と言いたい所ですが、なんのなんの路上に放し飼いの自転車群を前に赤旗条例状態になってしまえば惨憺たるもの―今更何が「自転車ネットワーク」なのよね(苦笑)。
今リアルタイムで流れている自転車レーン/自転車道の整備こそ付け焼刃で、国沢さんもそちら方面に対する啓蒙も「日々是修行」のページを中心に行なってもらいたいです。
こんどブログに書こうと思っているのですが
「作り手(書き手)の顔が見える」ってこと、意識しています。
この情報過多の世界の中で、大切な視点の一つと考えています。
師匠とお話ししていて、
中立にコメントするとは何か
熱い志を感じて、とてもうれしく思い、共感しました。
そして、まだまだもやがかかっていますが、
いろんな「作り手の顔」が見えてくる、感じるようになってきました。
素人としては、ここまでなんですけど。
噴水コーナーを派手に流しちゃって!
タイの選手、かっこいいぞ!
でも、XaCARの皆さん、冷や汗?!
こと86とBRZについては、多くのデマが出回っていますね。先日は女性ジャーナリストさんが86とBRZの音の違いをブログで評論したものの、音の違いは演出されたもので無い事が判るとブログを削除していました。あまりの無責任さに呆れてしまいました。格付番組なら先下段ですね(笑)
ところで、メガウェブの動画は一台だけ元気良いラリー屋さんが居て大笑いしました‼
トヨタ版86は後輪サスを固めて接地性を高めてあるのに対して、富士重工版スバルBRZは前輪サスを硬めにセッティングされており、それ以外は基本的に同一メカ・同一設計であることは明らかです。
そんな、「二卵性に近い一卵性双生児」たる両車、スター車種なだけあって人間界のスターと全く同様真贋取り混ぜて様々な情報が氾濫しているのは世の常、ジャーナリズムは情報を見分けるアンテナの質が問われるのではないでしょうか。