シート自慢の新型車、説明員は上半身がシートから離れていてギョウテン!(23日)
本来なら新型車や新しい技術に代表される楽しい話ばっかりお伝えしたいけれど、ギョウカイのニュースといえば事故の話とモータースポーツばっかり。モータースポーツは素晴らしい文化ながら、やはり本題はクルマそのものだと思う。ということで今日も楽しい内容じゃ無いです。というかギョウカイの地盤沈下を物語っているような悲しいハナシでございます。
週明けにも発表される新型車の試乗会の際、シートに気合い入れたので試して欲しいという。「最初に試乗コースを説明担当が運転しますので同乗してください」。助手席に座るとシートの良さを説明し始める。話を聞きながらドライバーを見てあんぐり! いわゆる「お兄ちゃんポジション」です。シートバックが寝ており、背中が半分くらい浮いた状態になってますね!
ちなみにこのヒト、乗った時に手首をハンドルの位置に合わせドラポジを取った。でも背中浮いてたら何の意味も無いんですけど~。試乗前の説明で「ヒトは歩くときの姿勢が大切。それを最大限考慮しました」。確かに歩くときはシートバックに体重掛ける姿勢になどならないです。もしやクルマと歩行の決定的な違いが解ってない? 歩いていると横G掛からないっす!
ハンドル切った時にシートバックで体重を支えてくれないと、上半身に余分なチカラ入って正確なハンドル操作などできない。先日もサイドサポートなど考えていないシートのまま筑波を1分11秒で走ったら、もう上半身の運動会になってしまいました。けれど試乗会で乗ったクルマ、シートは良い仕上がりだと思った。現場には解っているヒトがいるんだろう。
その他、クルマの誘導するのに真正面に立っていたりするなど(自動車部などクルマの正面と後方に立たない、というのが絶対的な基本だと仕込まれる)、基本が全く解っていない。誰も教えてないのだろう。その場で「前に立ったらアブナイですよ」と言ったけれど、おそらく「うるせ~ジジイだ!」みたいに裏で話してるんでしょうね。底の浅さが無くなったら売れるようになると思う。
開発現場でこうだと、ディーラーはもっとアンバランスになってる?
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