スズキの記者会見で叩き上げ企業の強さを見た(31日)
17時35分頃から始まったスズキの記者会見は、最初から最後まで強烈でした。開始直後こそ神妙な雰囲気だったけれど、途中から「欧州じゃ全く問題なく認めてくれる」と言い始める。をいをい。そんなこと言ってもいいのかね、と思っていたら、タイヤメーカーがダメな製品持ってきたとか、日本の転がり抵抗の計り方はバラ付いててんでダメだ‥‥等々。
国交省の呼び方も、最初こそ「国交省‥」の後、微妙な間を開けて「様」だったけれど、徐々に「国交省さん」になっていった。親方日の丸から抜け出せない三菱自動車は最後までキッチリと躊躇わず「国交省様」でしたから。ここが国策企業と、遠州の叩き上げ企業の差なのね、と感心しきり。加えて途中で修会長が本多さんにボソボソと指示したり大活躍。
風が強くて走行抵抗を計れないと言っていた相良テストコースながら、たった2週間で14車種の正規の燃費を計れた件を聞かれると「たまたま天気良く風も無く気温も高く絶好の条件でして‥‥」。思わず笑っちゃいました。もっと強烈だったのはマガジンXの編集長が「不正を出したのにバンバン広告を出している。自粛はしないのか?」と聞いた時の修会長。
恐ろしく不機嫌な感じで「言ってることが解らない」。さらに終盤「全てウチが悪いということで何とかまとめていただけないでしょうか」ときた。燃費のデータは間違っていない、したがって「ナニが悪いんだ?」ということなのかもしれない。メディアも不満タラタラだが、誰も突っ込めぬ。客観的に評価すると、正しい数字を出そうとしたスズキに軍配を挙げておく。
2018年から日本も国際燃費基準(WLTP)を取り入れる。この基準、欧州主導で規格を作ったものだから、当然のことながら走行抵抗は今回スズキが行った”積み上げ式”が認められることだろう。いや、積み上げ式を基準にする可能性も。そんな事情もあるから、国交省だって強気に出られないと思う。といったあたりまでスズキは読んでいるんじゃなかろうか。
こう書くと「国沢はスズキにエビカニをもらった」とか言われるかもしれないが、そら全くありません。ジェットエンジンにゃ笑うだけながら、インチキレーダーブレーキの誤表記、アカンです。ただ叩き上げの企業の気合いを見せられ素直に楽しかったです。まぁこの件が落ち着いたら修会長は隠居して御老公役となって頂き、俊宏社長に修会長の気合いを引き継いで欲しい。
アメリカの大統領になる可能性も出てきたトランプさんが「いつでも日本を立ち去る用意を」と言っているらしい。いつでも立ち去ってください。そしたら日本国憲法の上にある日米地位協定も意味無くなり、本当の意味での戦後は終わる。米軍が持っている東京上空の管制権も日本に戻ってくる。法規的に見れば、今でも日本はアメリカの占領下にあるのだった。
総入れ歯、いやそういえば、地球温暖化(ぷっ!)の影響で6月としては21世紀最大級の寒波が来ている。すでに北海道や東北で影響出ており、週末にかけ異常低温や降雪、雷など心配という。アメリカも寒波来襲で、パイクスピークなど24時間で真冬の積雪量になってしまった。6月28日に開催されるパイクスピークまでに溶けるかどうか、という量らしい。
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