タイヤ空気圧、指定されていない180kPaとか400kPaだと危険か?

今や原理主義の世の中とあり、タイヤ空気圧は運転席のドア開けた場所に貼ってあるステッカー指定じゃないとダメだと思っている人が多い。実際、メーカー指定の空気圧、守っておけば何の問題も無いし、クルマのポテンシャルを引き出せるようになってます。ただ絶対守らなければ危険か、となれば、そんなこともないです。以下、自分で判断して欲しい。

好例が市販タイヤを使うレースの空気圧だ。最近ウエットになったら空気圧を400kPaくらいまで高くするのことも出てきた。空気圧高いと接地した時にタイヤの形状変化少なく水膜を断ち切るから、と言われている。実際、ウエットで高い空気圧を試したことがあるけれど、若干横方向に滑りやすくなった変わり、加速と減速での食いつきがよくなった。

結果的にタイムも縮まる。といったことから雨の多い梅雨の時期は少し空気圧を高めにしておくのもいいだろう。安全性を考えるとタイヤ的には400kPaまで問題無いと思う。だってサーキットで全開走行したり縁石に乗り上げたりするなど、通常の走行より圧倒的に厳しい条件で使って問題無いですから。ただ一般道であれば、10~20%高めまでが無難でしょう。

低いと乗り心地が良くなる。タイヤの縦方向のバネも使えるようになるからだ。低過ぎるとタイヤの変形多くなると言われるものの、この状態で走るとタイヤ温度上がる。指定空気圧から20%くらい低いくらいだと、高速道路走ったら適正空気圧くらいになってしまう。半分まで下げたら危険性出てくるけれど、20%までなら安全面での問題はなし。

むしろステアリングフィールの悪化の方が問題になってくる。指定より20%以上低くするとハッキリ体感出来ることだろう。20%くらいまでなら、街中をタウンスピードで走っている限り燃費が若干落ちる程度のマイナス点しかない。空気圧を低くして気持ちよく走れるようになるクルマもあれば、ボヨボヨになってしまうクルマだってある、ということだ。

正確に書くとタイヤ銘柄によっても変わってくる。ボルボXC60は標準装着タイヤが硬くてハンドリング重視。こういったタイヤだと10%くらい低めにしてもハンドリング明確に悪化せず、むしろ乗り心地良くなるという良い点が出てきます。ということでシャッキリさせたいなら少し高め、乗り心地良くしたいなら少し低めを試してみたらいかがか?

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