タッグ
人間は基本的に原理主義が楽だ。法規で定められれば、どんな数字でも認めてしまう傾向。昨日まで制限速度60km/hの道が今日から40km/hになったら、60km/hで走っている人は悪人というイメージになる。軽自動車の制限速度が100km/hになった時も、前日まで80km/hじゃないと「悪」だった。
本質は何も変わっていないのに、イメージが変わるワケ。食品に含まれる放射線量の限度が4月1日から厳しくなる。海産物で言えば、500ベクレルから100ベクレルになります。こうなると「80ベクレルだからOK」とはならない。固体による差や、計測時の誤差が大きくなってくるからだ。
もし100ベクレル以上出てしまうと、激しい法規違反に取られる。売る側としちゃ大問題でございます。私の身近なトコロで言えば、少なくとも放射線量が高いと報道されている天然うなぎは当面扱えまい。怖いのは不届きモノ。汚染地域で安価に仕入れ、他の場所で獲れたと言われれば解らぬ。
うなぎの顔見ても出身地なんか解りませんから。コトバをしゃべらないから”なまり”も無いし。こらもう貝やヒラメだって解らない。業者の良心が問われる時代でございます。とりあえずうなぎの養殖場は静岡以東に存在しないので(今や大半は九州産)、私はヒヤヒヤしないで済む。
シャープが台湾の『鴻海』という企業を筆頭株主(9,9%)に迎えた。鴻海という社名を聞いて「中国か‥‥」と思う人もいるだろうけれど、台湾の企業です。御存知の通り台湾は世界TOPクラスの親日国。中国や韓国と全く立ち位置が違う。そもそも鴻海と組んだ最大の理由は「LGと勝負する!」ですから。
私は大歓迎したい。台湾って日本に取って親戚みたいな国。私もタイと並んで大好きな国だったりします。鴻海なら「シャープをブン取ろう」なんて絶対思わないだろう。台湾の元気な企業と組んで韓国や中国と戦う、というのは新しい戦略だと考える。日本は得意分野の研究&開発に専念すればいい。
何度も書いてきた通り日本人は職人気質。もちろん商売上手もいるけれど、私のように「戦略」が立てられない。だったら戦略を得意とする相棒と組めばいいです。シャープの技術開発力を持ってすれば、間違いなく世界のTOPに立てる。台湾の相棒ならシャープを「立てて」くれるかと。
どんな分野であっても相棒が大切。本田宗一郎さんだって藤沢武夫という人がいなければ、才能を発揮できなかったと思う。私も戦略を立てられる相棒に恵まれれば、アジアのラリーに出場できるくらいの余裕も作れたかもしれません。こればかりは「縁」。神様仏様のお導きでございますな。
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シャープと台湾企業の連携。
良いですね!
アップルを見習ったか?
台湾どころかライバルのサムソンの液晶パネルを使い、
今やアップルは携帯端末やタブレットで利益を上げる。
一方でサムソンギャラクシーとアップルiPhoneの訴訟合戦。
技術やアイディアの提供と安価な製造コスト・・・。
この関係がパナやソニーにも広がるといい。
やっと出てきたなって思っています。
数年前から値段が少々高くてもなるべく日本製を購入するようにしています。日本製がない場合(高すぎる場合も)は台湾・タイ製を購入しています。
自動車の工具では欧米製は高品質だが高価すぎ、台湾製だと安すぎず高すぎず品質も値段のわりに良いほうだと思います。台湾製の工具は思ったよりも多く流通しています。
大震災以降、台湾では反日が強くなりつつあります。もちろん今でも親日が多数派ですが、何かあるごとに反日派が増えていることを知っておいたほうがよいと思います。親日派が反日派に転ずる理由は大きなところでは日本政府の対応や、小さなところでは取引先の日本企業の対応などさまざまです。中国大陸の反日は過去の戦争に関することなのに対し、台湾の反日は現在の日本に対するものですから、日本人として常日頃の対応から気をつけなければいけません。こう書くと意外に思われる人が多いかもしれませんけれども。