三菱自動車のリコール隠しの映画「空飛ぶタイヤ」を見るとパワー出ます!(26日)

LAからの機内で「空飛ぶタイヤ」という三菱嫌いを作り出す映画を見た。この映画(原作の小説を含む)、私のような業種にとってエネルギー充填になります。絶対に許せない。私が自動車メーカーの問題隠しについて追求するのは、リコール隠しのようなことが絶対に起きちゃならないと思っているからだ。読者からの相談窓口を設けているのも、そのためです。

先日、N-BOXで自動ブレーキが誤作動したという件で問い合わせをしたのも、その流れ。ホンダの自動ブレーキ誤作動について検索すると動画が多数出てくる。構造上の問題ならリコールしなければならない事案だ。ただ全てチェックしたところ「警報鳴っただけ」とか「ブレーキ掛かってもおかしくないですね」という状況ばかり。何も無い場所での緊急停止じゃない。

結果、以前も書いた通り今回は3つの状況が重なるという非常に珍しいケースであり(速度域の高い状況では起きない)、自動ブレーキという10年の歴史しかない技術の課題だと判明。加えてボッシュのシステムに原因あり、他のメーカーでも同じことが起きる。次の世代の開発の時に織り込むしかない。現時点での「宿題」は、依然として無回答の日産のリーフ用電池です。

御存知無い方のため「空飛ぶタイヤ」を紹介しておきたい。構造上の問題を持っていたトラックのタイヤが外れ、女性にぶつかり亡くなったという本当の事故を元にしたストーリーだ。当時の三菱自動車だけでなく、三菱銀行まで超悪役仕立てです。当初、整備不良にしたというのも事実。警察は三菱自動車に事故の鑑定を依頼。これが全ての間違いだった。

軽井沢で起きたスキーバスの事故も、私は今でもドライバーじゃなくブレーキのトラブルだと思っている。なんせ下り始めた直後だし、ブレーキランプ点いてる動画まで残ってます。この事故も原因調査を車両を作ったメーカーに依頼した。結局「死人に口なし」でドライバーの運転ミスのされてしまった。私はいろんなメディアでブレーキの検証を訴えたが無力でした。

取材した記事を潰されたという話も経験ある。以前、警察車両の交通違反を調べた(スピードガンで速度チェックしたり、一時停止無視をVTRで撮ったりした)。有名週刊誌で記事にしようとしたが、最終段階で警察とのバーター材料になりボツ。タイヤの事故も当時は自動車メーカーが大広告主だったため、広告引き上げのプレッシャー掛けられたら一発ボツだったろう。

三菱のリコール隠しをキッチリと報じられなかったのはメディアの責任である。ここまで読んで「軽井沢のバス事故はどうする?」と思うかもしれないが、この件は乗用車業界じゃなく取材ルート無し。運転手の責任にすることで保険金も支払われた。日本のシステムだと事故起きたら罪人を仕立てないと保険金が下りない。といったあたりを考えた次第。隔靴掻痒ですが。

いずれにしろ本当に危険だと私が思った事象なら、必ず問題提起する。それこそメディアの社会的な存在意義だ。本日、LAXから成田までの飛行時間は11時間9分。食事して映画一本見て時差ぼけ調整のため寝て起きたら、残り4時間。仕事するとちょうどよい感じ。14時に成田到着。明日の朝からまた海外に行くため、成田空港に隣接するホテルへ。

「滑走路が目の前に見えるお部屋」という高いプランを選びました。確かに滑走路目の前。その代わり3分に1回のペースでエンジン全開! ず~っとジェットエンジンの音が聞こえている。加えて10分に一回くらい電車が真下を轟音立てて通ります。こら安くていいんぢゃね~か、と思った。ビジネスはアイデア勝負です。嫌いでない自分か悲しい~。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ