今日は極秘取材
中国の”モノ”と”ヒト”の話題を一つづつ。まずモノ。日曜日、昼くらいから雨になった。するとどうよ! どこからともなく傘を山盛りにしたリアカーがアチコチに出現! 当然ながら皆さん買う。私も傘を持っていなかったので興味津々見てると、面白いの何の!
傘の価格は折りたたみ式で10元(150円)。でもコチラの人は買う際、必ず広げてチェックをする。どうしてだろ、と思ったら、大半が最初から壊れているのだ。おそらく工場の完成検査落ちを安く仕入れてくるんだと思う。まぁ見事にハズレばかり。
100歩譲って上からの雨なら何とかなりそうだけれど、風吹いたらあっという間に破壊する。TV局は台風中継用に千本くらい仕入れたらいい? こんなゴミを買っても仕方ないので、ホテルの隣の『マークス&スペンサー』(英系デパート)へ。
ホテルの前です。地下鉄の駅は背中のあたり
すると199元(3千円)。内容を見ると相当割高。こうなれば興味湧く。果たして中国人はどうしてるのか? 歩いて3分の伊勢丹に行ってみたら、これまた高い。というか基本的にブランド傘のみ。街中を探しても高いか安いかの両極端なのだ。
結局『ファミリーマート』に行ったら何とか納得できるクオリティで25元(380円)。傘に限ったことでなく多少大げさに言えば工業製品の大半が両極端。だからこそコストパフォーマンスの高い製品を中国で出すと大成功するのでありました。
ファミマ好きの人にプレゼントします
ヒトの件、教育の大切さを真剣に考えさせられます。中国に来たヒトなら皆さん感じるだろうけれど、第一線でバリバリ働いているのは30歳以下の若い世代である。なぜか? 社会主義教育を受けたオジサン達は勤労意欲を全く持っていないからだ。
というか働き方が解らないのだろう。中国人の若者に聞いても「全く期待していません」。政府だって認識している。失業者になっちゃ困るので、制服着せ警官&役人にしているのだった。凄い数であります。ホテルの前にも常時10人以上ブラブラしてる。
上の写真の反対側
これらの仕事、個人の資質を全く問わない上、むしろ陰険にしてればOK。ただサーキットやモーターショー会場など国際格式のイベントに行くと、若いバリバリのエリートの姿も見かける。彼らはキャンギャルやコンパニオンの写真など撮らず、直立してます。
中国に行ったらぜひとも人間観察などしてみたらいかがだろうか? ちなみに本日は中国人の若手2人と夕方まで仕事したのだけれど、今の日本人の若手が失いつつある元気さを持つ。一方、中国人の若手にすれば、元気なオジサン見て驚くらしい。
「和酒」というのを試す。イマイチ。やはり高い紹興酒がベストです
中国に来るたびに、この国の奥行きや魅力を発見する。何より面白いです。日本のオジサン達が中国で人を育てたくなる気持ち、よ〜く解ります。極秘取材の内容はベストカー5月10日売り号で。
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