再びブレーキ抜け再現
早起きして永田と大阪に住んでいる見習いの岩田を連れ、大磯で行われているJAIA(日本自動車輸入車組合)の試乗会へ。このところの傾向として人気のモデルが予約ギッシリでございます。されど私は「広報車を借りて乗ってみるほどじゃないけど、けっこう気になっているモデル」を乗るのがこのイベントの面白さだと思っている。
今回も乗ったことのないモデルを次々御指名。一つだけ残念だったのは、三井物産オートモーティブが輸入を開始するGMのシルバラードの味見が出来なかったこと。このクルマ、306馬力の4,8リッターV8を搭載するフルサイズのトラックで、全長5840mm×全幅2030mmというマイクロバス並のサイズを持つ。
本国でも安くないフル装備(姿勢制御装置スタビリトラックやサイドエアバッグまで付く)の2列シート6人乗りのエクステンデットキャブなのに399万円(!)だという。ボートやキャンピングカーを引っ張るには最高の「ヘッド」になってくれる。今の自分の生活じゃこいつを活かせないのが残念! 台数こそ望めないだろうが、売れるでしょう。
夜は『報道ステーション』の取材で低ミュー路のあるテストコースに行く。もはやブレーキ抜けが発生する状況がハッキリ解っているため、簡単に再現できます。ただ狭い教習所でじゃ解らなかったことも確認できました。一つは「完全にブレーキが抜ける」んじゃないこと。そして「抜ける時のショックが隣の人にも明確に解ること」です。
低ミュー路で回生制動だけのブレーキングを開始すると明確に「こつん!」とABSが稼働し、同時に減速感Gは大きく減少。そして一呼吸置いて緩いブレーキが立ち上がっている。トヨタが本日の記者会見で提示したデータそのもの。ただ「緩いブレーキ」は極めて緩いため、運転していると「抜けたまんま」に感じます。
実際、そのままのペダル踏力だと弱い減速Gのまま長い距離を走ってしまう。また、エネルギーモニターの回生バーを見ていたら、一旦「チャージ」が無くなった後、ジンワリと回生を行っている表示になってます。いずれにしろ詳細はトヨタの開発担当エンジニアに聞いてみるまで解らないです。
プリウスの件、日本ではリコール発表にて一件落着だと思う。対策を行ったソフトに書き換えれば、ブレーキ抜けの症状は無くなるという。そうそう。豊田社長がブレーキを「抜けるが適当な表現」と言ったことで、メディア側も一斉に「ブレーキ抜け」と表現できるようになりました。
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お疲れさまでした。
トヨタの記者会見での「ABS の設定(ミス)がユーザーの期待するブレーキフィーリングを満たしていなかった。」は正しい説明だったってことですかね。
本日プリウスをディラーに持参予定です。
これで落着となることを大いに期待しています。
ソフト対策車での挙動がどう改善されるかの検証もやっていただけると、ユーザは安心できます。
よろしくお願いいたします。