国交省はなぜテスラだけ高速で自動ハンドル車を認可してるの?(7日)
テスラ・モデルXの事故の件で「高速道路でも手放し運転出来るテスラのオートパイロットをなぜ国交省は認可したのか?」という質問を受けた。確かに国交省は自動ブレーキすら、ヨーロッパから説明担当者が来てデータを並べるまで認可していない。むしろヨーロッパの常識をイヤイヤ認めた格好。それからすれば安全性を全く確認しないでオートパイロットを認可したのは謎だ。
ただこれに対する答えは簡単。テスラ、型式認定を取っていないためである。モデルSもモデルXも補助金対象車種の型式の欄が並行輸入車の如く「不明」になってます。なぜか。普通のクルマの場合、日本でナンバーを取るため一番大きな問題になってくるのは排気ガス規制。けれどテスラは電気自動車のため国交省の型式認定を取らなくたって簡単にナンバー取れるのだった。
といってもBMWのi3やVWゴルフeなどはキチンと国交省の型式認定を取っている。このあたりからしてテスラって私からすれば普通じゃないと思う。したがって国交省は全く関与しておらず、責任の有無を問うことなど出来ない。なんせテスラが好き勝手なスペックを売っているだけですから。警察も「そんなクルマを売ってるの?」という寝耳に水状態だと考えます。
運転アシストを積極的に展開すべしと主張している私ですら、高速道路で手放し運転させるのは時期尚早だと断言出来る。現在の技術からすれば渋滞時のように先行車居る状況に限り、50km/hくらいまででしょう。先行車無しだと50km/hでも厳しい。テスラに乗っている方は、いつフェイルしてもおかしくないという気持ちでオートパイロットと付き合って欲しいと思います。
という文章を書いていたら、アメリカでまたしても自動運転中のクルマの事故である。今度はウェイモというウーバーのライバルとなるライドシェア業者の実証実験車。ウェイモ側は手動運転中だったと言ってるようだけれど、警察によれば「自動運転中だった」。この手の事故、状況がサッパリ解らない。自動運転についちゃ世界的な規模で混乱しているように思います。
<おすすめ記事>