国沢光宏の腕前は客観的にどうだったのか?(19日)

WRCドイツが終了してヒョウロンカに戻りました。さてさて。国沢光宏の腕前はどうだったのか? 解りやすいの、新城ラリーの競技長などの経歴を持つ長坂眞澄さんが作ってくれたタイム経緯。青い太線がワタシです。SS1はステージキャンセル。SS2からSS8まで普通に走れた時のタイムなのだけれど、明日のオジエ級であるダントツの2台を除けばソコソコです。

なんたって初日は初めて乗ったR2ということで、手探り状態。それでも上位2人を除けば真ん中くらいの速さ。特に土砂降りのSS3と唯一ミス無しで走れたSS4あたりはイタリアチャンピオンに代表される元気良い若手と勝負できてます。もう少しR2の乗り方をマスターすれば1kmあたり1秒は縮められる。60歳の自動車ヒョウロンカとしちゃ上出来だと思う。

いずれにしろこんな楽しい週末が過ごせるとは自動車好きになって45年、考えたことすらなかった。なにしろ伝統あるMスポーツのラリー車に乗ること自体、普通なら絶対無理! なんせ左隣の61番車は将来のオジエ。右隣の35番車(R5)も昨年のJWRCチャンピオンで、これまたやがてWRカーに乗るかもしれないような逸材である。こんな経験、そうできません。

最初に見た時に「こら大丈夫か?」と感じたR2も終わってみたら最高だった。最後のSSを走りながら「もうこんな楽しいクルマに乗れないのね!」と少しばかり感傷的になっちゃったほど。アンチラグ稼働してる時のエンジン音やパワーフィールは最高に気持ちよい。リエゾン(移動)の時は普通に運転してるんだけど、シーケンシャルって案外乗りやすいです。

すでにいくつか動画も出ているのだけれど、なかでも「やらかし感」タップリなのが、ワタシのフィエスタをサムネイルに使っている下の動画。コレ見たら転倒したと思うかと。どうなったかは開始から1分くらいのトコロです。その他、いくつかの動画あるようだけれど、リタイヤ食らったシーンは見つかっていない。大勢の中で突っ込んだから出てくると思う。

おもしろいことに同じようなタイムでやりやってると気心が知れてくる。どんなスポーツにも言えることなんだろうけれど、国境なし。みんな仲間という意識になります。そしてこういった伝統ある自動車文化に少しでも感心を持ってくれるようにするのがワタシの仕事である。また、今回取材の旅費援助していただいた方や、サポーターの皆様に厚く感謝します。

ベストカーの高瀬君とCTの中村さん

楽しい夏休みが終了し、月曜日はフランクフルトまで戻ります。年内モディファイドMIRAIで3回Gazooラリーチャレンジに参戦する予定。今回で少しベースアップしたラリー感を投入してがんばりたい思います。今回も木原コ・ドライバーのペースノートリーディング、良かったですよ~。やはりWRCで思い切り走りろうとすればコ・ドラはとっても重要です。

また走れるだろうか?

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