姿勢制御装置

松下さんのブログ見たら、私が姿勢制御装置の普及に邁進しないのはケシからん、みたいなことを書いてあった。確かに原理主義的に考えるなら付いてた方が良い。私はもう少し広い視野に立ちたいと思ってます。例えば読者諸兄が遭遇した事故(被害者&加害者両方)を分析してみたらどうか?

・松下さんのブログ

少なくとも私の場合、土砂降りの谷田部テストコースでポルシェ911をやっつけたケースを除き、回避できたろう事故は皆無である。いや、ABSすら無かった方が衝突速度は低くなったように思う。3連続する雨の日の鉄のマンホールでABS抜けが発生した時など、普通のブレーキなら余裕で止まれましたから。

また、常用する最高速度が30km/hに達しない島嶼や山村、狭隘地も多い。そういった地域で使われるクルマは文字通り「足」。不要な装置に大金を投じる必要も無かろう。ジャーナリストは都会をステレオケースに考える傾向。だから軽自動車ワクを撤廃してもいい、みたいなことも言える。

もちろんABSも姿勢制御装置も、付いていた方がいいに決まっている。でもそれ以上に、現在任意となっている対物保険を強制にすべきだろう。ブツけてきた相手が保険に入っておらずモメたケースはたくさんあります。なのに松下さんが「対物保険に入ることを強制しろ!」と主張しているの、見たこと無い。

一般的に原理主義者は細目にこだわり、針小棒大な表現をする。姿勢制御装置の前に取り組むべきコトはたくさんあるということでございます。何度も書くが、安全性を重視するなら姿勢制御装置の付いているクルマを選べばよろしい。ECOの時代を迎え、むしろ安全性をどこまで割り切れるかが今後の課題になるかと。

ワールドカップはブラジルvsオランダ。日本に勝ったオランダを応援したい気分である。それより西村主審に注目してました。するとどうよ! 「素晴らしい!」としか表現できない。毅然とした姿勢の上、的確なのだ。大荒れしそうなゲームを見事にコントロールしたと思う。決勝戦でフエふけるかも知れません。

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6 Responses to “姿勢制御装置”

  1. アミーゴ5号 より:

    エアバックやABSは、実に画期的な安全装備だと思っています。もちろん姿勢制御装置も素晴らしい。
    もし日本の制限速度が今より高ければ、姿勢制御装置はエアバックやABSと同様に必要な装備でしょう。アウトバーンがある欧州で普及が進んでいるのは、とても合理的だと思います。しかし日本の法廷速度で本当に必須な安全装備かというと、優先順位はさほど高くないと思います。だから日本では、法制度で義務化されていないのだと思います。
    言い方を代えると、クルマ好きとしては、姿勢制御装置がないことよりも、姿勢制御装置を必要としない日本の遅い法廷速度の方が、寂しかったりします。
    姿勢制御装置もさることながら、それよりも、後席真ん中の2点式シートベルトや、後席乗車時に頭が天井やガラスに当たるような低さでも認可される制度、ミニバンの荷物満載時の安全性など、日本においてはもっと別にしっかり検討して、直していくことがあると思います。

  2. 天邪鬼 より:

    こんにちは、人生の修行、重くて読めません。
    要は国沢さん自身の、けじめの付け所の模索なんだろうと思い巡らして傍観させてもらっています。
    (何の手助けも出来ません、東京までうなぎを食しに行くことも出来ません。
    せいぜいカー雑誌を購入するぐらいです。)
    姿勢制御装置のことは殆どわかりません。
    プリウスに全車装備されたと聞いたぐらいなものです。
    私んちの車にも付いていません。
    (1台なんか古すぎてエアバッグすらありません。)
    で、話は軽自動車なのですが、こちらの所謂田舎では
    無くてはならない生活必需品です。
    公共交通機関と呼べるのは、町運営の町内循環バスのみです。
    (週に3日、1日に2本、右回り、左回り交互に循環)民間のバスが撤退してはやウン十年。
    住民の足は一家に2台、3台の軽自動車です。
    お父ちゃん(お爺ちゃんかな)は軽トラックで全てまかないます。
    隣にバアさんを乗せて日常の買い物、病院、郵便局、役場、勿論百姓はメインで。
    そうそう、葬祭場へも軽トラです。
    地下鉄もバスも縦横無尽の都会では自動車その物を保有する人が減っていますが、
    田舎ではとても無理です。生活できません。
    問題も有ります、高齢者です。
    90歳でも運転されます。
    車体のあちこち、ボコボコです。
    でも運転はやめません、いや止められないのです。
    生きて行かれなくなります。
    軽規格は必需規格なんです。
    やはり都会では必要じゃないんですかネ。

  3. もん より:

    この件に関しては松下さんを支持します。
    そもそも法定速度を遵守している車がどれだけ居るのでしょうか?守れない基準には意味がない。
    今のところネズミ捕りで点数稼ぎを容易にする為の基準にしか見えません。誰も守っていない基準が守られていると仮定して安全性を議論するのも意味がありません。姿勢制御装置で特に問題なのは国内仕様だけ設定が無いという事でしょう。無謀運転の多い若者の乗る車にこそ必要な安全装備ではないでしょうか?
    そして一貫性が無いのは島嶼や山村ではそれこそ全く無意味と思えるハイブリッドカーのエンジン音発生装置には賛成しておられる点などです。砂利道の農道をエンジン音を発生させて走行するハイブリッドカーはシュールすぎます。
    対物保険はそれこそムダです。そもそも保険金の大半は車の安全性とは何の関係もないバンパーに施された塗装やハリボテの補修費用です。
    車なんだから走っていれば傷ぐらい付きますし人命に関わらなければちょっとぐらい当てても大丈夫に作っておくのが本来の車作りではないでしょうか?
    ハリボテの装飾品に大金をかけ、その補修費用を出せの出さないのと、どこかボタンを掛け間違えているのではないかと思います。
    本当はクルマなぞむき出しのプラスチックバンパーでもいいわけです。安全性はそれで確保できます。綺麗にポリッシュで磨いて何重にも塗装して補修費用をいたずらに高騰させるのはいかがなものかと思っています。
    今は違うかもしれませんが、昔、南欧でドアがベコベコにへこんだタクシーがさも当たり前に街中を走行している姿を見て、「これが正しい姿ではないか?」と感じた事を思い出します。
    高級車に乗りたければ乗ってもいいが、当てられても修理費は請求しないぐらいが本当の金持ちではないでしょうか?そのぐらいの余裕もないなら見てくれにお金など出すべきでない。

  4. もん より:

    そういえば、最近ローコスト住宅の情報など集めていると、屋根をガルバリウム鋼板というので作ると安くて長持ちと言って良く聞きます。
    錆びないそうなので無塗装でシルバーの屋根にするというのも一部で流行っているようです。
    クルマってガルバリウム鋼板では作れないんですかね?安全装置を削って格安に作るのではなく塗装をやめたら安くなるんじゃないかと思うんですけど。
    安さを追求するならまずそっちからじゃないかと。こすったぐらいじゃ修理も不要になりメンテ費用も下がります。

  5. かず より:

    役所はズルいです。
    強制的ではないが装着する事が望ましい〜 みたいな事を言うから。
    望ましいなら法律に書いとけばいいのに。
    うちの父、初代ウィンダムにまだ乗ってますが、ABSもエアバッグも有りません。
    今日もウィンダムでゴルフに行きました。
    もしかして、ABSが装着されていると思っているかもしれません。
    myプリウスでブレーキ抜けが原因でマンホールでスピンした時、信じなかったのはうちの父でした。
    ABSも有ればいいし、でめ無くても車としては機能しますが。
    車の基本的部分をしっかり作り上げて、それでも足りない時に電子制御や色々な装置で補えば良いと思います。
    それこそ中国車なんて今や色々な装備が装着されていますが、今のところ安全かどうかは別ですね。
    父の初代ウィンダムが古いからといって、仮にABSやエアバッグのある中国車に乗り換えは、勧めません。

  6. Surf より:

    他人に押し付けられたり、去勢されるのは嫌だな…。
    ヨーロッパのワインディング道路にはガードレールが無い所が少なくない。そのおかげで景色は素晴らしい。
    日本はガードレールだらけ。土建行政のせいのかも知りませんが…危険という理由で反論できずに、あのようになってしまったのなら、悲しいですね…。自分のことは自分で責任をとれる社会だったら(一億人もいるから難しいことはわかりますよ…)、役人がのさばらないスマートな国になると思うけど…。
    それともがんじがらめの国で、何かあった場合は、こと細かに決まりごとを決めなかった国家の責任にできたら楽なのかな…?

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