手間暇掛けて悔しさを味わいに行く! これぞ修行です!

一昨年1シーズン国内競技に出たミライながら、昨シーズンお休みしてました。理由は簡単。進化するアイデア無かったからだ。しかし! 昨年のガズーフェスティバルで「音を出したらどうよ!」。さらに燃料電池システムもノウハウを貯めつつあるという。ということで、今年ミライで修行してみましょうということになった次第。開幕戦は筑波50kmレースです。

今回はセットアップを一昨年の状態に戻し、データ取りであります。唯一違うのはタイヤ。ヨコハマのアドバンA052という新しいスポーツタイヤを試します。このタイヤ、いわゆる「Sタイヤ」じゃなく、ストリートラジアル。されどSタイヤに勝るとも劣らぬパフォーマンスを持つという。実際、全日本ラリーの舗装路イベントで1~3位を独占したという。こら魅力的だ。

予選はハーフウェットながら超良い感じ。何よりトリッキーじゃなくコントロール性がいい。しかも車外通過音の国際基準をクリアしており、Sタイヤより圧倒的に転がり抵抗が少ないそうな。どれどれ、とハンドル切るとグイグイ曲がって行く。後で判明したのだけど、タイヤだけで0,7秒速くなっていた。水素の残量を考え1ラップしか走らなかったけれど、僅差のタイムです。

ということで予選は5番手。もう1ラップしていれば、ということは考えない。「レバ・タラ」は無い。悔しいのみ。レース本番は、私が昨年乗っていたテスラを先頭に、86、NATSのミライ、私という展開。予想通りです。ただ私のミライは冷却系を強化してあるため、終盤温度上昇でセーブモードに入るだろうNATSのミライをかわせるだろうという読みである。

左の方はラグビーファンなら「あらま!」かと。写真クリックで大きくなります

しかぁ~し! 気温低かったこともありNATSのミライはセーブモードに入らない! 結局逃げ切られてしまいました。予想していたとはいえ超悔しい。チームの皆さんも同じ気分。なんでだろ! それが競技なんですよね。でも悔しっす! だから競技は面白い。だから競技は技術を育てるんだと思う。競技なんて出なくたっていい。お金も時間もムダにならないですからね。

でも一生懸命頑張って、次に成果出たら楽しい。他に例えようが無いほど楽しい! 次回までにいくつか改良を加える予定。アドバンA052もフルに使い切っていないと思う。このあたりは喜多見さんと相談してセットアップしていきたい。きっと速くなる! 次は絶対良くなる。悔しさもバネになる。次の筑波は平均ラップライムを1秒速くしたいです!

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