日本の物価は安いのに、外国勢にシェアを奪われつつある(13日)

海外に出ると日本の物価の安さに驚く! 考えてみれば20年前とタイして物価が変わっていないのだった。深刻なデフレですね。その間、海外はキチンと上がり続けている。本日、シンガポールのショッピングセンターの地下で晩ご飯食べたら、小籠包10個+担々麺+ビール小瓶1本で2972円だって! 特に高級な店じゃなく、台湾に本店のある小籠包屋さんです。

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店のクオリティとしちゃバーミヤン級。バーミヤンなら餃子10個+担々麺+ビールで1600円って感じ。トンカツやラーメンやソバなど日本食屋も数多くあるけれど、やはりメニュー見たら安くない。日本並みかそれ以上である。下の写真は屋台に毛が生えたような店ながら(屋台に毛は生えない)、具がほとんど入ってない焼きビーフン430円。考えてみたら上海とか台湾も日本並だ。

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したがって本来なら価格競争力ある日本製品が世界を席巻してもいい。されど乗用車を始めバスやバイク、はたまた下のような乗り物までシェアを奪われつつあるのだった。ホンダかヤマハかはたまたポラリスかと思いきや、台湾のキムコ製! こんなのも作ってたのね! なぜダメかといえば、税制などに勝てないからである。日本の政治力や交渉能力ときたら極めて低い。

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日本の政治力の弱さはホンダ営業力と似ている。スンゴク良いモノを作らない限り売れないのだった。その「スンゴク良いモノ作り」が失われた10年のせいで上手くいっていない。客観的に評価しても、2000年に入って以後、ECOカーしか進化していないです。新しいジャンルの車種は全く出てこず。クルマ&バイク嫌い世代は、夢のある商品を作れないんだと思う。

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最近どこのメーカーにも共通することながら、若手が”伝統”を引き継いでいない。本来なら30歳代が20歳代の教育係なのに、話を聞くとダメらしい。30歳代は少ないため自分の仕事で精一杯になってしまい、若手を育てられないのだという。だとしたら40歳代や50歳代が頑張って20歳代に引き継いでいかなければなりません(1974年4月~1983年3月生まれがクルマ嫌い教育を受けた世代です)。

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