日産のお荷物になってしまった『DATSUN』ってどんなクルマ売ってるの?

日産にとって早急な対応をしなければならないマイナス材料が日本じゃあまり知られていないDATSUNブランドである。どんなクルマなのか? 初のDATSUNとなる『GO』の実車を見た時の衝撃は今でも鮮烈に思い出せます。日本で発売される前の現行マーチをタイで見た時の衝撃も大きかったが、GOはその数倍厳しかった。「いくら何でもこら厳しいでしょうね!」だ。

1200ccの3気筒エンジン

フロントバンパーからリアバンパーまでの間が全て安っぽい! せめてミラ・イースや日本の軽トラックくらいのクオリティに届いていたらよかったけれど、正直、1970年代からの日本車を見てきた私ですら、厳しいと思った次第。その後、インドネシアで試乗してみたが、日産車のニオイさえしない走りだった。鳴り物入りで発売されたGOだったが、最初から売れ行き不振に。

続いて上市したロングホイールベース&ステーションワゴンのGO+も伸び悩む。このクルマにもGOと同じくインドネシアの広大なリゾートの中で試乗したが、少し質感上がったものの、日本車の期待値に届いておらず。その割りに価格は安くないという中途半端な存在になってしまう。ちなみに日産ブランドも新興国向けモデルはアカン! マーチはもちろん下のリヴィナもダメ。

マーチを含めインドネシアや中国試乗で高い評価は売られなかった。結果、現行リヴィナは三菱エクスパンダーのOEMモデルに変更されてます。すると興味深いことに売れ行き好調とのこと。エクスパンダー、私でもカコ良いと思う。インドネシアやタイの日産ディーラーが初めて三菱OEMのリヴィナを見た瞬間、大拍手だったそうな。中国に出したって売れる!

日産もDATSUNの低迷ぶりは認識しているのだろう。新しい世代のモデルを投入し始めているものの、いかんせんブランドイメージが全く弱い。日産を捨てたのだから当然か。ブランド作りもしなかったあたりに熱意を感じません。新興国でDATSUN使ったモータースポーツでもやればいいのだろうが(WRCの240Zなど素材あります)、それも無し。暗いのだ。

DATSUNに熱意を持てる日本人の若手を20人くらい投入するのが最も効果的だと私は考えます。負け犬根性しかないジジイにブランドを考えさせたって良いことなどない。60歳過ぎて給料安くなった”夢のある良い時代を知ってる日産のシニア社員”をアドバイザー(実態はベテランの人的なコネを使って仕事を円滑に進める)にして大暴れするしかなかろう。

いくらソレっぽいクルマを作っても、精神が無ければダメ。仏像だって祈るから価値出る。どんなに綺麗な仏像を作っても、それだけじゃ価値無いです。かくなる上はDATSUN部門のTOPを30歳台前半くらいにしてみる思い切った戦略が必要だと思う。安いクルマを売ることに対しネガティブな気分を持っているような人達には絶対新興国の人の気持ちがワカランでしょうね。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ