日記 4月1日~7日

4月1日 お花見週間2日目は芝浦運河のご利用。基本的に「昼休み時間の気軽なお花見」というコンセプトなので、会社から歩いて行ける場所にフネの乗降場ないと難しい。せっかくの好天ながら朝から爆風状態! 台風だよこりゃ! 

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中止しようかとも思ったが、東雲運河を見ると普通にフネは通ってる。加えて夢の島マリーナって運河沿いにあるため、相当の悪条件でも出航可能(ちなみに帰宅してから東京灯標のデータ見たら、13時で北西の風19,5mだって!)。じゃ行きましょうか、と出航したら、多少ハンドル取られる程度。運河や隅田川は風を防いでくれるビルに囲まれているから条件良いのだと思う。

晴海と月島、隅田川堤の桜を楽しみ、浜離宮でアンカリングし桜を見ながらお弁当。しかぁし! 芝浦からの帰りが強烈でありました! 東京港を横切ろうとしたら、ど真ん中あたりから爆風による三角波地帯に突入! ラリーカーで荒れたグラベル走っている感じ。マイりました。

やれやれ。とフネ繋めた帰り道。

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マリーナを出て新木場から首都高に入ろうとすると、ありゃま! 先行車(トラック)がETC開かず急停車。

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私は常に安全運転だから全く問題無かったものの、直後に赤灯回した警察車両が。

首都高職員どうする? と興味津々見ていると、赤灯回ってるパトカーをカンペキにシカト! ブッチ切ったトラックの運転手相手に手続きなんか始めるじゃありませんか。首都高職員すんげぇKY度! 警察車両も同じくらいオタンコです。赤灯は意味無く回してたってことだろ。ダメな我が国の縮図を見た感じ。帰宅し原稿書き。

4月2日 お昼休みのお花見週間3日目。本日も潮位高いため残念ながら大横川にゃ行けず。ただ3人乗りなら多少の波も平気であります。浜離宮で鰻弁当食べ、花見のフネの引き波で荒れてる隅田川をどがんどがんと遡り、墨田公園の桜を楽しむ。

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おお! 満開の桜が見事! 平日にもかかわらず水上バスは満員。屋形船もたくさん出ていた。ここの桜、見応えあるのだけれど、川をスローで流しながら見ていると、堤にいる人の視線を浴びまくってしまう。親父3人ぢゃカッコ悪いっす。

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お二人は神田川で下船。マリーナに戻って昨日シオ浴びまくったフネを洗い、夕方から三菱ふそうの新型バス(ダブルデッカー=2階建)の発表会へ。JRバス向けに年間25台程度生産するそうな。明日永田にレポートをアップさせるが、こんなバスなら長距離も楽チン。就航したら一度2階席の一番前に座ってみたいです。

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私の場合、運転席がファーストクラスですけど……

4月3日 昼休みのお花見、今日はかちどき橋の乗降場からご乗船。嬉しいことに天気抜群! 月曜日の雨や火曜日の爆風からすれば信じらないくらい気持ち良い。満開だった桜もハラハラと散り始めている。これまた美しい! 桜って咲いてもよし、散るときもよし! 色あせて落ちたりするのでなく、美しいまま散っていく。いいなぁ。

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ここ数日気づいたのだが、水上バス(どれも鈴なりの満員!)や屋形船の後ろにすっごい数のユリカモメ! ほとんど三陸海岸のウミネコ状態であります。どうやらエサをやっている様子。観光船からウミネコにエサをやった人なら解る通り、けっこう楽しい。一方、海鳥が増え過ぎ、エサをやらないようにして欲しいという動きもあったりして。自然との付き合いって難しいもんだ。

夕方、マイナーチェンジしたMPVの広報車を借りに行く。先日沖縄で試乗したの、NAモデルだったためターボを試す。やっぱり「苦しゅうないぞよ」的な仕上がり具合。ブランドイメージさえキチンと構築したら、もっと売れると思う。国沢学校、今日の夕方から募集を始めます。どんなことが出来るか解らないけれど、一歩づつでいいから前に進みたい。

4月4日 自由業なれどさすが毎日お花見しているワケにもいかず、今日は昼に打ち合わせのため都内へ出たのみ。朝から仕事であります。昨日から試乗しているMPVのターボ、マイナーチェンジで大幅に乗り心地が向上したターボ無しよりピョコピョコするという弱点を持つけれど(エスティマといい勝負)、なかなかスポーティ。何より本革シートフル装備の最上級グレードに、ナビやBOSEシステムのDVDまで付けて400万円。このクルマであればドライバーさえ複数いたなら先日みたいに愛媛まで行っても飽きないと思う。

夜ニュースを見ていたら、石原都知事が「暫定税率を復活させないのなら東京都で独自に税金を掛ける」とブチ上げていた。有能な人だと思っていたけれど、もはやオリンピックのことしか考えていないようだ。どんな良い政治家でも、時間の経過と共にサビやホコロビが出てくる。新銀行東京のゴリ押し追加融資も明らかな失政です。そろそろ辞める時期。お疲れさんでした。ディーゼル規制を早期に実現させたのは素晴らしい功績だったと思う。

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ネコの方が気が強い

4月5日 ベストカー編集部にキンムしていた時からワタシの雑文を読んでくれていたという沖縄の宮城さんが「家族にぜひ桜を見せたいんです」と、昨夜の便で東京にやってきた。沖縄には桜が無いのだ。それじゃ案内しましょう、ということでお昼から都内巡り。マリーナからフネ出し大横川を目差すも、ギリギリ間に合わず。あと30分早ければ橋をくぐれたのに。

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こりゃくぐれませんんがな!

まぁ今日のお客さんは若いからどがんどがん揺れる隅田川だって問題なし(宮城さんの奥さんの実家は勇猛果敢で知られる糸満の海人であります)。開花遅かった隅田川堤は満開! 散り行く桜もあり、2時間ほど東京の桜見物を。美しい夜桜まで少し時間あったため、台場のヴィーナスフォートと月島のもんじゃ(中学校くらいまでのコドモにゃ最高です)をやっつけたらちょうど暗くなった。門前仲町へ行き大横川を岸から。堪能してもらえたようです。

そろそろ取材の予定も詰まってきたため、ワタシにとっちゃ本日が今年最後のお花見。スキーには数回しか行けなかったけれど、桜は存分に見ました。来年の桜を見るためカラ元気全開で行きましょう! フネもグリスアップやオイル交換しなくちゃならない時期。次に乗るときゃメインテナンスでぃ!

帰宅しF1の予選チェックしながら原稿書き。開幕戦の時に「2~3戦以内にQ2も突破するんじゃなかろうか」と書いたホンダが大躍進! バトン見事に9番手だ! ヨーロッパラウンドに入ると、もっと進化の速度が上がると予想しておく。

4月6日 Fロード古屋君、モデルのいらこさん(漢字はこう書きます)とボルボXC90で東北道を北へ向かう。ガソリン安くなってから最初の日曜日(素晴らしい好天!)にもかかわらず、道もが~らがら。お昼には仙台を越え、岩手県突入。高速を降りて一般道に出たら、ありますあります。ワケワカラン道路が。

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正月に胸毛ポスター騒ぎになった蘇民祭が行われる黒石寺から水沢に向かっていると、突如写真のように数kmだけ猛烈に良い道となった。交通量極めて少ないのに、クルマが走れるほど幅の広い立派な歩道まである。ウナったの、道路から少し離れた場所に新築の立派な家が少なからず建ってること。聞いてみたら、元の道路際に建っていた家の移転のため貰ったお金を使ったそうな。こらもう家の立て替えをさせるため道路を造っているようなものです。

ちなみに道を造り直した広い区間が終わっても、トラックも余裕ですれ違える2車線の道路。多少曲がっているだけだ。まだ工事してない場所の道路際に住んでいる人は「早く道を作って欲しい。そしたら新築だ!」みたいに思っていることだろう。

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花巻市内に入ると「イーハトーブの明日を築く花巻周辺5大プロジェクト」なるカンバンが。内容を見ると花巻を発展させようというプロジェクトでなく、お金掛かりそうな道路工事。宮沢賢治さんが見たら泣いているだろう。夜は盛岡冷麺を食べ、古い民家を模したドブロク居酒屋さんで修行。

4月7日 昨晩焼き肉と冷麺を食べた後『南部どぶろく屋』(盛岡に行ったらおすすめ!)という店に行ったのだけれど、ここで いらこ さんが「ホヤって何ですか?」。

都会育ちの若い人は知らんワな。「食べたこと無いなら頼んでみれば?」。するとどうよ! 古屋君ときたら「ボクはニオイ駄目です」。あちゃちゃちゃ! そいつを言っちゃイカ~ン! 

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   三陸名物のホヤであります

早速オヤジさんが「新鮮なホヤじゃないからですよ。古くなるとアンモニア臭くなるんです」。東北の人に「ホヤはニオイが……」と言おうものなら、必ずや「それは鮮度に問題ある」と突っ込まれることになるのだった。当然ながら流れで刺身を頼む。「じゃ古屋君食べてみ!」。小さい短冊を口に入れるや「これは臭くないです。いやいや今まで食べていたのと全然違う!」だって。ホントかよおい! 

今まで「鮮度の問題だから食べてみて」と言われ何度撃沈されてきたことか。 いらこ さんも「海の味ですね~」。もしかすると私が今まで食べたホヤはアカンかったのか? そんな気もしてきたので「食べてみましょう」、と口に入れてみたら、やっぱりホヤはホヤ。ナミダ目であります。ホヤと白子系の食べ物だけは泣く。

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  石川啄木記念館の前から岩手山を望む

閑話休題。本日は盛岡からさらに北上し、渋民の石川啄木記念館へ。今回古屋君の企画で松尾芭蕉と宮沢賢治、石川啄木の足跡を追ったのだけれど、久々に人生を考えさせられました。

当時は不治の病に近かった結核のため石川啄木は26歳で。宮沢賢治も37歳で短い生涯を終えている。このあたり、夏に冷たい北西風が吹くと凶作になるなど、厳しい自然環境だったことだろう。

されど天気さえ良ければ目の前に雄大な岩手山がそびえ、素晴らしい風景。この2面性がたくさんの文学者や知識人、政治家(首相だけで4人!)を生み出したのかもしれません。

昨夜の修行で朝のスタート遅く、予想より取材に時間掛かったため次の予定に間に合わなくなり私だけ盛岡駅から新幹線で帰京す。車内で『銀河鉄道の夜』を読む。正直、よく解らない。ピカソの絵や「ほとんどの人は寝る」というクラシックコンサートや『能』に近い文化なんだと思う。

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古屋君が風の又三郎の解釈をしてくれました

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