最終SSで爆発的な炎上事故。幸いけが人無し。テロと関係ありません
タイは現在微妙な状況にある。というのも現在の政権は選挙によって選ばれたものではない。クーデターによって出来た軍事政権。国の実質的なTOPは軍人なのだった。けれど街中を見ると、どこの国より自由に見えます。それでいて物価安定し、秩序や治安はしっかり維持されているから面白い。大混乱しているアフリカの国々や中東の国と条件全く同じ。
なのに起きて遠くに見えるパタヤビーチ前の海は、朝から「ブツかるんじゃないの?」と思えるほどたくさんのボート(単に走り回るだけ のアトランクション)が出ており、何時に寝るのか解らないほど夜中まで賑わっている。そもそもタイの人は軍事政権の方が、選挙によって選ばれ利権をあさる政治家よりマシだと思っているかもしれない。加えて王様の存在が大きい。
王様さえいればタイ人はまとまっていられる。タイ人の気質自体も日本人と似ているように思う。タイの安定を考えるなら、王様は限りなく長生きするかもしれません。ということで上の写真はキングスカップの賜杯。今日も朝からサービスとSS。自分のラリーカーの写真が表紙になってるロードブックを見ながらラリーを追い掛けるのはめったにないと思う。
東南アジアのラリーの主役は4WDから比較 的手頃にFFになりつつある。なかでも人気あるのがスイフト。スズキ自身は全くモータースポーツに興味を示していないのだけれど、素材良いのだろう。ヨーロッパでJWRCのチャンピオンを獲得した実績も評価されているようだ。そういった意味でアメリカでスバル躍進最大の要因になっているのもWRCだから面白い。
今回レンタカーはスイフトの新車だった。喜多見さん曰く「柔らかいダンパーと硬いバネを組み合わせているため少しピョコピョコしますが、荒れた道でも乗り心地よく、大きなデコボコもハネながら収束させる。なかなか上手なセッティングです」。CVTの耐久性のみ心配ながら、確かに燃費よく車両価格リーズナブル。ホンダより上手な商売をしているように思う。
ラリーは最後に一騒ぎ。グリーンさんのGDBインプレッサが最終SSのゴール手前300mで爆発的に炎上してリタイア。燃料配管の外れによりイッキに燃え上がったのだった。経年変化か整備ミス。幸いドライバー&コドライバー共に無事。良かったです。キングスカップはタイ人のウィッタヤ選手となりました。夜の表彰式を持って私の役務は終了。明日バンコクに戻ります。
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