木原さんの便り
私にはもったいないコ・ドライバーの木原さんはサンディエゴにある日産のデザインセンターでお仕事をしてます。昨日、とっても面白いメールを頂いた。木原さんの了解を貰ったので紹介します。
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ご無沙汰しております、木原です。
そちらは暑い夏のようですが、ここSan Diegoは申し訳ないくらいにさわやかでいい夏を迎えております。
さて本日は木原の近況のご報告をしようと思います。
アメリカでは運動不足になりがち。どうやって解消しようと思案しておりました。
自転車は高校生の頃からサイクル野郎で鹿児島→東京を制したほど好きなのですが、その後ジョギングのしすぎで膝を痛めており(手術で開膝済み。しかも良くならず)無理はできません。自転車もかなり遠ざかっていました。
がしかし、天気は最高だし乗りたい。乗りたい気持ちに火が入ると止まりませんね。というわけで「自転車にまた乗ろう!」ということにしました。
しかし実際乗ろうと思って改めて見ると、San Diegoはアップダウンが非常に多いのです。しかもワタクシ、これで通勤しようと考えております。会社までは海沿いに20kmなのですが、この間に激坂2か所、だらだら坂数え切れず。一度は会社に行けても二度と行かなくなってしまいそう・・。
というわけで言いわけが長くなりましたが、電動自転車しかないという結論になりました。そうと決めたあとでWebで電動自転車を見たのですが、どれも皆カッコ悪い! 仕方ないので自分で自転車を買ってきて、電動化することにしました。
San Diegoでイロイロさがしてみると、電動バイクに改造してくれるおっちゃんがおりました。さっそくおっちゃんのところに行って相談をしてみました。
日本の電動アシスト(PAS)みたいにしたいんだけどと言うと、おっちゃんは「できなくは無いけど、アメリカじゃあポピュラーじゃあないね」と。
ホイールインモーター
何でと聞くと、「だってPASじゃ四六時中漕がなきゃなんないだろ? 折角モーター付いてるんだから、これ(スロットルを捻るふり)で走った方が楽じゃないか」と、至極アメリカっぽい回答。おっちゃんの電動バイク、オートクルーズまで付いています。
ここでこのおっちゃんと健康論を戦わせても無駄なので「健康のため。スロットルは必要な時だけ捻ろう」という日本人的信念でおっちゃんに電動化をお願いしました。
もとのバイクはCannondaleのBadboyというものに決定。これに600Wのモーター+36V 12ahのリチウムイオンバッテリーの組み合わせ。完成してみると、当然のことながら速い! 坂道極楽。20kmの往復も難なくこなせます。
普通の自転車にしか見えません
おっちゃん曰く、バッテリーの航続距離は32〜48kmとのこと。バッテリーは重いですが、メーターで確認してみるとフルスロットル(?)で700Wほど発生できるようですので、モーター容量以上に捻らないよう走っております。
さて日本人的信念ですが、走ってみるとほぼ90%は電気アシストで走っております。平均速度が高い+自転車が重いというのもあるのでしょうが。それでも会社に着く頃はヘルメットの隙から汗がしたたるほど。
電動化してなかったらとても通勤などできなかったことでしょう。とりあえずそれなりに運動は出来ている+通勤もできてるということで納得しようとしています。
今の構想はフロントにダブルウイッシュボーンで支えられたバッテリキャリアを作り、衝撃をやわらげようというもの。どうやって作ろうか思案中です。
幸い会社にはいいショップがあるのと、これまた手作り双胴ヨットでUSチャンピオンになった輩もいますので、彼らに知恵を借りて何とか作りたいと思っております。
という感じで過ごしております。自転車を普通に漕いでいる方からはひんしゅくを頂きそうですがご勘弁を。毎日会社についたら自転車に充電ケーブルを差しこむというのが新しい感じがしております。
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私も都内の移動用に欲しくなりました。600Wのモーターならウインカーやストップランプなど付ければ日本でも原付登録出来るため「これ」(スロットルを捻るふり)で走れます。中華電動バイクよりずっと信頼性高そうだし。
<おすすめ記事>
0.6Kwだとまさに原一。ということはヘルメット、専用駐車場。これがクリアできれば爆発的に売れます。
日本のお役所は頭固いから実現しない。
私が国土交通大臣だったら。
原一:無免許、ノーヘルOK
原二:普通免許OK
軽 :EV限定。
にします。
手作りの電動自転車いいですね。
気軽に改造して商売にするところが何ともアメリカン。
ちなみにモノづくりの日本とアメリカの違いっていつも面白いです。
たとえば日本
以前、某バイクメーカーの技術者のコメントで
「いや〜、モノづくりって難しいです。たとえば燃料タンク一つ取ってもデザイン、強度、安全性で一冊の本が書けるくらいです。」
対してアメリカ
ディスカバリーチャンネルの番組でアメリカンチョッパーっていうのを観ると、2週間程度でワンオフのバイクをフレーム曲げるところからつくっちゃう。
燃料タンクなんて金属板切って、曲げて、溶接してって小一時間程度で完成。
う〜ん。いろんな意味でモノづくりは深いです。
ヘルメットは必要だと思います、自分の頭ですから!。
そう言えば、トヨタ?が電動アシスト自転車を販売していたような?、それも後輪を駆動するのでなく前輪にホイールインモーターを取り付けていました、オールホイールドライブ、2輪駆動!。
日本も電動アシストでなくフルアシスト?、右手でスピードコントロール出来るのを走行出来るようになって欲しいです。
バッドボーイにバッテリーとモーターで
総重量はどれくらいなんでしょう?
しかし、面白いバイクとおっちゃんです。
こんなところがアメリカって大らかで
いいなあ。
ベトナムにも中華バイクがありました。
でっかいスクーターボディに
ちょこんとペダルがついていて
こりゃ、きついだろうなって、見てました。