来年の目標はアメリカで一番人気の『グレートレース』(27日)
マグロかサメの仲間なのだろう。常に泳いでないと生きていけない構造になっているらしい。今年はミライの電気自動車レースとタイでのWRX S4修行が予想以上に厳しいため生きていられるけれど、来年の予定全く無し。このままだとシーズン終わる12月になるとダメになりそう。というか、悲しいかなナニかやってないと自分の存在意義を見いだせないのだった。
上の動画、素晴らしいです!
そんな折、知人から「グレートレースで走りませんか?」という悪魔のささやきが‥‥。グレートレースというのはアメリカで毎年開催されている大陸横断レースである。いやレースというよりラリーか。公道を使うのだけれど、出場する車両が強烈。なんせ1916年式なんてクルマも! 90km/hの速度で4000km走るということ自体、チャレンジだと思う。
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エントリー130台! 娯楽の少ないアメリカの田舎街でのランチストップは、どこも大きなお祭りのようになるほどの人気である。20年ほど前に取材したが、古き佳きアメリカのスピリットそのもの。ちなみに1940年くらいまでのクルマはノーメンテじゃ4000kmも走れず。現代のクルマが普通に走っている速度域でも、ほぼ毎日のようにフルメンテしなければなりません。
主催者側からこの大イベントのゼロカーをミライでやらないか、というお誘いを受けたのだった。アマチュアイベントのため、当然の如く全て自前が条件。お金があれば瞬時も躊躇わず引き受ける! これほど名誉ある役割はないです。だって本来なら伝統あるクラシックカーだけのイベントなのに、ミライを先頭で走らせてくれるというのだから。超目立つ!
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主催者側としても、ECOなクルマを走らせればイメージアップになると考えているのだろう。話題性だってあります。とはいえ燃料電池車を走らせるなら水素が必要。水素充填車を同行させないとならないが、9日間も掛かるため少なからぬ費用掛かる。燃料電池車という新し過ぎる技術にとって、やはり400okmはチャレンジなのだった。20年後なら簡単かもしれませんが。
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ちなみに水素充填車、5万ドルとのこと。ドイツという『自動車を発明した国』のWRCで1番手スタートという栄誉に恵まれた。『自動車を量産する技術を発明した国』のクラシックイベントでも前走車を勤められれば、本当に死んだっていい。燃料電池という技術にとっても素晴らしい歴史になると思う。ダメモトで目指す来年の目標としちゃふさわしいです。
2017年はフロリダ~ミシガンの縦断で、いわゆる自動車産業のベルト地帯をずっと走る。古い街も多く、集まる人の数だってハンパないと考えます。ミライ君、超目立つことだろう。果たして実現するか? 現時点では全く勝算ないっす! でも夢がなくちゃツマラン。6月24日のスタートに並んで居られるだろうか。
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