車屋四六の四方山話/BMW 320dツーリングに乗ってみた

日本ではステーションワゴンやディーゼルが、何故か昔から敬遠されているが、BMWは別格で、ワゴンもディーゼルも販売比率が高い。このところの燃料代高騰で、だれもが憂鬱だが、ディーゼルはリッター当たりの走行距離が長いうえ、1ℓの値段が30~40円安いから、こいつは使わなきゃ損だと思うのだが。

試乗車は、xDrive=四輪駆動+ワゴン=車重1740kgと重いが、WLTC燃費15.5km/ℓで、普通に走り回った実走燃費が15km/ℓ(高速道約17km/ℓ)ほどだったのだから、燃費に関しては優等生である。じゃあ走りはどうか?ディーゼルだから心配という人も多かろう。ウルサイと振動は、BMWでは過去の問題。神経質に耳をそばだてなければ、運転席で感じるのはガソリン車と変わらぬ静かさである。

直四DOHC・1995ccはターボ加給で190馬力だから十分。加えてディーゼルらしい低速トルクの太さで加速感はガソリンより良い。しかもATが八段もあるから滑らかで継ぎ目ない加減速には、文句の付けようがない。

BMWユーザは走るのが好きという人達が多いが、それについて語る必要は無かろう。評論家諸兄の報告にあるように、優れた走りの持ち主と判っているからだ…ベンツの走りはドレッシー、BMWはスポーティー、そのへんがBMWファンをクスグルのだろう。

他のBMWから乗り換えて違和感のないインテリアもBMWの特技と言えよう。が、スイッチ類が減り、HUDなど進化し続けているが、湾曲した横長インパネが素晴らしい。NAV部分が見やすいし、タッチがしやすい。すべてが安全に繋がる部分である。ふとバックミラーを見て気がついた。視界が良いと思ったら、後席の安全枕が低かった。

体が硬くなった年寄りに嬉しかったのは乗降が楽なことだった。Aピラーを寝かせすぎず、車高が確保されているからだ。年寄りには、スタイリング優先より使いやすさ優先である。という観点からは18インチホイールは如何なものか。見た目スポーティーだが、如何に優秀なBMWのサスでも、路面の細かい凹凸が消化しきれないからだ。年寄りに乗り心地は、大事な要素なのである。

最後に褒めたいのはリバースアシスト。正直不安だから試したことはないが、時速35粁以下で苦労して細い道を通り抜けたら、先が行き止まりということに遭遇したら、それまでの50米区間を電脳が記憶していて、安心してバックで戻れるというのである。素晴らしいとしか言いようがない仕掛けだと思うMシリーズ50周年記念エンブレムは2022年3月から1年間製造されたMに付く。<車屋四六

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2 Responses to “車屋四六の四方山話/BMW 320dツーリングに乗ってみた”

  1. たろう より:

    私が乗っていたのは一型前の320ディーゼルツーリングMスポーツ後輪駆動ですが新車から3000キロくらいはコンビニコーヒー飲みながら走るのは路面が荒れてるとこぼしそうでした。それでも3000キロ以降は大丈夫になりました。
    燃費は都会ではない街中で15。高速時速100キロで20くらい。飛ばすと18とか。
    時速90キロでトラックの後ろについての夜間走行では最高23でした。
    今は同じエンジンの5シリーズツーリングに乗っていますが3シリーズの解き放った矢のような直進性が思い出されます。
    5シリーズツーリングMスポーツ後輪駆動はやはり一型前になります。リヤがエアサスということもあるのかやや雲の上的な感覚はありますが4輪操舵も相まってかなりのことをサラリとやってのける感じでここ一番はまるで自分の運転ではないみたいです。燃費は3シリーズより落ちますが燃料タンクが大きいこともあり長距離では満タン1200キロ越えるかもという感じです。
    5シリーズになると長さはたしか4995。出先の駐車場のスペースは気になります。

  2. 猫まんま より:

    VWがディーゼルゲートやらかしたりしてディーゼルは叩かれてますがどうこう言ってもディーゼルに関しては欧州車は良いんですよね、実際に乗ってみれば解るけど滑らかにスムースに回るしちゃんとトルクも有る。マツダの低速スッカスカのディーゼルなんて相手にもなりませんね。
    せっかく良いもの持ってるんだからEUはいきなり電動化に走るよりもディーゼルHVを推進すべきだと思うんですけどね。

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