派手に壊して修理代3万3000円。タイの板金素晴らしい(15日)

タイの板金は安いだけでなく上手だということは当然の如く知っていた。WRX S4を修理した写真もすでに送ってもらっていたので安心していたのだけれど、実車の詳細を見てさらに驚きました~。そもそもダメージは誰でも「けっこう深刻ですね!」と解る状況。激しく横滑りしていたらドアノブの前あたりに太い木が当たってきた--これラリーギョウカイ用語でした~。

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当然ながらドアの凹みは外板だけじゃ済んでおらず、構造物までダメージを与えている。スバルのドア、側面衝突対応で複雑なリブが入ってます。さらに深刻なのがサイドシルからタイヤアーチにかかるサイドパネルの変形。この場所、車体のメイン部材となっており強固。木に当たった時のエネルギーの大半をココで受け止めたと思う。修復の難易度は高く、修理費用も高いです。

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日本ならドアを交換。押し込まれた場所は複雑に曲がってしまっていたため、丁寧に直すなら前後切って溶接だろうか。さらに塗装だヘチマだ雑費だで、下を見て30万円くらいの修理費になると思う。素晴らしいことにガラスは割れなかった。されど若干曲がっている! ローダーで移動させるときや、修理に取りかかる時に割れてもおかしくなかったほど。ガラスは安価ながら部品無し!

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モールも再使用

そうなんですね! 全く部品の無い状態で修理しなくちゃならないというハードルもある。なのになのに! 外から見ただけじゃ全く解らない状態。ドア外板の曲がり具合やプレスラインまでキッチリ出ている。ドアとリアフェンダーの隙間や段差も右ドアと全く同じ。圧巻はドア開けた時の修復ブブン。写真をクリックすれば大きくなるけれど、パッと見ただけじゃ全く解らない。

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もちろん大量のパテは使っているだろうけれど、それだってモックアップを作るモデラー並の技術である。しかもドアやサイドパネルの寸法が変わっていないだからスゴイ! まぁ目利きの加納さんが選んだ板金屋さんなので、タイでもTOPクラスのテクニックなんだと思います。どこでもできるワケじゃあないでしょう。で、修理価格といえば3万3000円。日本だとバンパー代にもならない。

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タイでいろんな人に話を聞くと「この国はどうなるんだろうと?」と言う。皆さん全く予想ができていないようです。ただ「どうにかなる」と考えているみたい。経済活動はやはり落ち込んでいます。東洋一の規模持つバンセンのレースは中止になったとか(確定情報では無い)。軍政は思ったよりもうまくいっており、国民の不安は少ない。年内いっぱいお祭りはすべて中止です。

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