燃料電池バイクは社会負担になるだけ。電気バイクなぜ売らない?(22日)
スズキが燃料電池バイクの走行テストを開始するという。驚くべきは水素タンク容量だ! スペック見たら10Lと記載されている(ミライが122Lで5kg。10Lだと重量にして0,45kgくらい)。航続距離は懐かしの60km/h定地走行で120kmというから、実燃費だと半分程度かと。
水素スタンドまでの往復も考えれば、30~50km走ったら水素補充に行くことになる。その時の水素充填量は最大で0,35kg。水素料金にして350円。ここからが問題です。水素充填に使うホースは、耐用回数を定めている。一旦700気圧を掛けると膨らむからだ。
このホース、1本100万円前後するという。そして耐用回数100回。つまり1回充填したら、量に限らず1万円ということです。個人的な感覚でいえば「もったいない」と思う。皆さんいかがだろう? そもそもスクーターで航続距離60kmなら、電気の方が望ましいんじゃなかろうか。
間もなく日本でも発売されるBMWの『Cエボリューション』は、カタログ航続距離160km(実際は120km前後?)。48馬力のモーターを使い129km/h出る。スズキの燃料電池バイクはあまりに未熟。6,1馬力の75km/hなのだった。ミライとリーフの性能差、そんなにありませんぜ。
燃料電池はどんなモビリティにも向くワケじゃない。100歩譲って将来モノになるなら、1充填1万円のホース代だって納得出来ます。けれどバイクなど一番不向き。年間300回充填したら300万円。こいつは誰が負担するのだろうか? 皆さんどう考えますか。
夢は必要だと思うけれど、やめておいた方がいいと解っていることだってある。メディアや専門家は、新しい技術を見極める目も必要だ。もしスズキが次世代バイクをホンキで考えているなら、200cc程度の性能と120km走れる電気バイクを「買える価格」で販売して欲しい。
と、スズキのバイクに乗っている私は思います。見たことがないようなカッコ良いデザインの電気バイクを作ってくれないもんだろうか?
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