自動車産業vs携帯産業のバトルが面白くなる!(5日)

いやいや超興味深い! トヨタとフォードはタッグを組み、グーグルやアップルなどが進めている「繋がるクルマ」技術を”採用しない”ことをラスベガスで開催されているCES(家電見本市)で表明する。とても興味深い問題だから紹介しよう。説明するまでも無くアンドロイドやアップルは携帯機器製造メーカーを下請け企業にしてしまった。

中でも徹底的なのがアップル。機器を作っているメーカーすらユーザーは知らない。ユーザーからすれば「どうでもいい」に近いんだと思う。アンドロイド陣営は製造メーカーの個性が若干に出るとは言え、やはり機能的に大差なし。ここにきて中国の企業が作った端末も多数出回り始めている。もちろん日本の電器メーカーなど撤退まで秒読み状態。

自動車産業はこうなることを危惧している。現時点で自動車本体の機能にまで通信ソフトでアクセス出来るのはテスラのみ。他のメーカーはナビとメール、SNS機能だけに限っており、本体機能をシャットダウンしている。ここを超えさせたら、主導権を握られてしまう可能性が出てくるからだ。とは言え今やクルマでも「繋がる技術」は絶対に必要。

現時点で自動車産業側に『繋がるOS』は存在しない。そこでトヨタとフォードは自動車産業でOSを作りましょう、というチームを組む。日産もアンドロイドやアップルと合流したくないという意思を持っており、トヨタ+フォードに合流する可能性は非常に高い。日産も加われば、ホンダを除く日本の自動車メーカー全てが既存のOSを使わなくなる。

もしかしたらドイツはドイツで連合を組む可能性あるが、いずれにしろアンドロイドとアップル陣営は自動車産業に進出出来なくなると思う。自動車産業は家電産業より圧倒的に強く技術もある。本格的な投資を始めたなら、自動車で使っているOSを携帯端末に使った方が便利になる可能性だってあります。少なくともクルマを持ってれば利便性高い。

5年後は私の携帯端末もアイフォーンじゃなく、自動車業界が作ったOSで稼働している可能性大。そうなれば信頼性だって圧倒的に高くなると思う。自動車産業の品質基準ならフリーズなど許せない。アイフォーンのサービス体制だって酷いモンです。ちなみに自動車メーカー同士の機密は、自動車業界側でOSを作ることによって保てる。

夕方から自動車工業会など自動車業界主催の賀詞交換会。30年ぶりくらいで出席したのだけれど、まぁ驚くほどの規模。グランドプリンス高輪の広い駐車場が黒塗りのセダン+アルファードでビッシリ! 出席者は下を見て1000人いるかと。ダイハツの社長の顔を知らないので解らなかったけれど、乗用車メーカーの社長ずらり。壮観です。

腹抱えて大笑いだったのが経産大臣のスピーチ。「我が国は貿易立国です!」だって。少なくとも自動車産業は貿易に頼っていない。1980年代の日米貿易問題で自動車産業を見放したからだ。対中国でも同じことを繰り返した。経産省も国交省も許認可権をチラつかせツマらんクダらん自主規制を押しつけてばかり。自動車産業の足を引っ張る。

国交大臣がノコノコ挨拶に出てくるのなら、アクセルとブレーキの踏み間違え事故など国交省の官僚へ指示出しトットと警察官僚にEDRの活用をアドバイスすればいい。読み出し装置を各県警に設置するだけでOK。そしたら抜本的な事故削減策だって採用出来るようになるだろう。こういった調整は大臣同士でやらないと絶対前にすすまない。

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