航空機の飲酒問題、JALの言い分が本当なら20時間前にアル中で死んでるぞ!

JALの飲酒問題、JAL側の話を聞いているとデタラメである! 記者会見によれば「飲酒し終えてから20時間経過していた」という。社内規定だと「飲酒終えてから12時間乗務してはならないとなっているため違反行為無し」とかばおうとしたのだろう。こらもうガキの言い訳だ。なんせイギリス当局の呼気濃度チェックで0.93mgも出たという。酒気帯び違反の規制値は0.15mg。

0.93mgもあったら「酩酊」で「泥酔」の中間状態である。私は飲酒運転防止委員長のため、今まで何度も酔っ払いの呼気濃度をチェックしてきた。おおよそ1mgを境に、普通のことは出来なくなる。おそらく当該搭乗員の状況を見たら、明らかに酔っ払いだし通常の人間の反応と全く違うハズ。そんな状態が飲酒終わって20時間後などありえるだろうか? こらもう100%あり得ない!

呼気濃度2mgに達すると昏睡状態となり生命の危険が出てくる。もし通常のアルコール代謝だとすれば20時間前は2mgを大きく越える量だったということになり、おそらく急性アルコール中毒で死んでいただろう。ということで20時間前に酒を飲み終えたというのは明確なウソ。そいつをシレッと記者会見で説明するJALの役員を見て「ムカシと全然変わってないな」と思った。

責任は同僚にもある。0.93mgあったら当然ながら激しく酒臭いだろう。乗務員を乗機まで運ぶバスの運転手さんが気付いたのも当然だ。なのに同じバスに乗った2人の同僚は誰も気付かなかったと言ってる。そんなことあり得ない。そもそも言動や行動だって普通じゃ無かったと思う。さらにアルコールチェックはお互いでクロスチェックする規定ながら、それもパスしている。

間違いなく酩酊状態だったことを知りながら仕事に就かせようとした。これまたJALに隠蔽体質が残っているということである。個人的にはさらに安全運航に関わる悪質な違反があったと考えます。普通、ロンドン~東京線のような長距離飛行は3人(機長2人+副機長1名)のクルーで行う。飛行中は必ず2名で乗務しなければならず、1人休憩というローテーションを組む。

けれど当該機は副機長が逮捕されたため2人で運航したと公表された。これまたJALは「ロンドンのオフィスに顔出してから15時間位内で勤務を終了しているため社内規定をクリアしている」と言い逃れしているが、だったら長距離便を全て2人乗務にすればいい。出来ないと言うことは安全運航に問題あるからだということだ。JALの対応、信じられないくらい悪質で誠意が無い。

一方、メディアは「日本の航空法で飲酒運転の基準が無いのはおかしい」と言っている。こっちについちゃどうでもよい。パイロットになるような人物は罰則規定で左右されるほどレベル低くないと信じます。大人の世界は法律など無くたって悪いことをやらないのが当たり前。今回そいつを守らなかったのが下を見て3人いたのだから大問題だと思う。JAL大丈夫か?

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