辺野古の埋め立てや北方領土問題の根っ子になってるのはポツダム宣言です(5日)

ベルリンで3時間ほどフリーな時間あった。1度ポツダム宣言を決めたポツダムに行きたいと思っていたのだけれど、3時間だと厳しい。そこでポツダムに向かう街道の入り口にある広場にきました。御存知の通りポツダム宣言はアメリカとイギリス、中華民国が作った「降伏しないと日本を壊滅させる」という7月26日に出した日本への最終勧告だ。内容は無条件降伏です。

すぐ受諾すれば原爆が落とされることもなかった。また、ポツダム宣言の中に「日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国ならびに我々の決定する諸小島に限られる」という項目もある。昨今問題になっている日米地位協定(アメリカが日本憲法の上にある)も、ロシアが北方領土を返還してくれないのも、皆日本がポツダム宣言を受諾し戦争に負けたからに他ならない。

少し考えれば昭和20年3月10日の東京大空襲の時点で敗戦は明確だった。低高度で首都を爆撃されたということは、迎撃する戦闘機はもちろん対空砲火もなくなっていたことを示す。南方戦線では大量の餓死者を出し、そもそも戦えるだけの武器だって補給なくありません。この時点でアメリカに白旗上げたら沖縄上陸なく原爆も落とされず北方領土だって残っていたと思います。

戦後74年経つけれど、敗戦国という状況は未だ変わっておらず。先達が選んだ道だし、そんな日本に生まれたのだから仕方ない。全てにおいてお願いベースで交渉しないとダメだと言うことです。逆にそこを認識すれば、いろんなことに腹が立たない。ということをドイツは認識してると思う。ヨーロッパの中で常に「遠慮」がある。結果的にヨーロッパで最も成功してます。

上はベルリンの壁があった”地帯”。モニュメントのように壁の一部が置いてあるのだけれど、戦勝国側だと思い込んでる韓国の人がイタズラ書きをしていた(韓国の国旗のあたりは韓国語)。こういった行為、日本は絶対やっちゃいけないと思う。とはいえ徹底的にアタマを下げようというんじゃない。昨今出てきた日韓の問題、被害者は何をやっていいと考えているからです。

ポツダム広場の近所を歩いていたら、ビールを大量に積んだ馬車が居てビール配ってます。ここは無条件降伏と決め、やむを得ず頂く。ホロ苦い味ながら冷えておりとっても美味しかったっす! 戦争はアカン。でも人と人の付き合いと同じく、相性あるしケンカだってあると思う。敗戦国の我が国は、ハッタリや威嚇などせず、淡々とお日様の下を通る我が道を進んだらよい。

「日本は凄いぞ!」と思う気持ちがポツダム宣言を突きつけられる結果になり、それでも現実を認識出来ないためたくさんの命を失った。昨今のTV番組など見てると「日本凄い!」ばっかり。ライバルの居ない競技で勝ったと喜んでいたら先など無い。日本人にとって重要なのは正しい現状認識だと思う。そいつが出来れば相当のポテンシャルを持ってます。

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