連休終了(11日)
上五島に来たら、早ければ来年にも世界遺産に指定されるだろう長崎の教会群を見に行かねばならない。中でも象徴的な頭ヶ島天主堂を訪ねることにしました。ここ、隠れキリシタンの苦労が全て出ている。そもそもキリシタン迫害を受け、当時は無人島だった頭ヶ島に1859年、逃げ込んできた。
無人島とはいえ、教会を作ったのが見つかれば全員殺害される可能性大。そこで当初、神社のように見える教会を作ったんだと思う。階段左右の構造物は天主堂と明らかに年代が違うし、神社と似ている。もしかして石の鳥居まであったかもしれない。その後、自由にキリスト教を信仰出来るようになってから、1917年に現在の天主堂を作った。
長い年月を掛けて実現した待望の天主堂だったのだろう。信徒さんだってそう多くなかったに違いない。なのに離島とは思えないほど立派な石の建物である。この不便な地と建物のバランスを見ただけでキリスト教への迫害がいかに厳しかったのか推察出来ます。ちなみに今や信徒さんは12名とのこと。
同行した榊の宿の方が「12人じゃ厳しかろう。保守のため拝観料を取ったら良いのでは?」と説明担当の方に言ったら「教会は誰でもいつでも解放しています。拝観料を取ることは考えていません。カソリックらしい。世界遺産に認められたら訪れる人も増える。寄付でカバー出来るようになるだろう。
混合ガソリンを売ってました
教会だけで無く、上五島にとって人口の減少は大きな課題になっている。2006年に定期便が無くなった上五島空港は、現在も廃港にしていないため係員を常駐させている。断崖にある800mの滑走路など風の影響を受け使いモノにならないことなど解っていただろうに。こういうムダ使いをするなら、上手なシステム作って教会の維持費に回すべきだ。
おそらく3kg太って帰路へ。13時35分発のフェリーに乗り長崎。途中、三菱重工で建造中の大型客船2隻を見る。姉妹船とのこと。両方300m&12万5千総トンという大型客船だ。ニュースによればこのビジネス、赤字覚悟で引き受けたトコロ、本当にハンパ無い損失(1000億円と言われている)を出しているという。
上の写真が年内完成のフネで、下は戦艦武蔵を作った長崎造船所のドックの中で作業中。赤字は明るい話じゃないかもしれないけれど、F1レースを2シーズン戦ったと思えばいい? これだけのフネを作れる造船所って世界規模でも希少。良いフネを作れるという宣伝材料にしたらいいです。
要は気の持ちようかと。
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