電気自動車を買うべきか、とよく聞かれます(7日)
水曜日に帰国し、木曜日、金曜日、日曜日と終電&終電無くなりタクシーという般若湯修行してしまった。しかも3日間とも素晴らしく楽しい‥‥いや厳し過ぎる修行だったため、さすがにお休み。本日は朝から原稿書きや取材である。ここにきて一般メディアからよく聞かれるのが電気自動車関連。
世界の流れは電気自動車のように見えるし、日産も9月6日に発表される航続距離大幅増加型新型リーフのプロモーションを始めたらしい。もし40kWh電池を搭載しているなら、余裕で250km程度の実用航続距離になるだろう。性能としては全く問題無し。外出先で不安になれば日産ディーラーがある。
不安点は電池寿命。詳細を知らないが、新型リーフに搭載される電池、NECとの合弁企業製じゃないようだ。仮に海外製の電池だとした場合、適正価格での安定供給は厳しいかもしれない。日産が新型発表時に交換プログラムを提示しなければ期待薄。現行リーフユーザーの二の舞です。
電気自動車に熱心じゃ無いと叩かれている大手自動車メーカーは(トヨタですけど)、フォローがキチンと出来ない限りお客さんに迷惑掛かると言ってる。ちなみにリーフを発売した際、将来は電池のグレードアップも出来るとハッキリ聞いた。制御プログラムを書き換えればいいだけですから。
といったことを質問したいのだけれど、残念ながら日産は扉を閉じてしまった。志賀さんが居たらいろんな情報を教えてくれたのに。電気自動車の本格的普及まで10年くらいかかるだろう。その時にはキチンとした電池の交換プログラムが出来ていると思う。次はディーゼルにしようかな、と考えてます。
エンジン音、ヤッパシ素敵!
日産、あまりにユーザーに対するフォローが冷たいので、私のように失望しちゃうケースは少なくないと考える。繰り返すけれど10年後はイヤでも電気自動車を買わなくちゃならんですからね~。新しい技術萌えの私ながら、エンジンが無くなるとなれば今のうちにタップリ楽しんでおきたい。
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お時間あれば上野カメラのレポートを
ティフトンで、グレートレースは二日目の朝を迎えた。このレース、目的地こそ知らされているものの、直前までルートについてはシークレット。走行距離に関しては都市名を聞いて想像するしかない。本日のコースは、同じジョージアのニューナンを経て、テネシー州のチャタヌーガまで。都市の位置だけ見ても今回最長と想像されるステージだ。
スバル360国沢号は、朝8時早々のスタート。灼熱のフロリダに慣れてジョージアで迎えた朝は、気がつけば心地よい気温だった。これならば車に対する負担も軽くなるはずと、環境の変化にもクルー全員が望みを託したのは束の間。内陸の日中は暑い。
フロリダから、ジョージアに進んでからは景色もだいぶ変化を見せた。道は起伏が増え、周囲には大規模な農園や牧場が広がってくる。農園の作物はほとんどトウモロコシ。あきれるほどの面積だ。
スタートからスバルは快調。前日のトラブル対策が効いている。ガソリンはレースエンジンさながらの混合仕様。喜多見さんの添加剤も徐々に効果を発揮しているようだ。
レースはコース図に従って進む。そのコース図はコマ地図で構成されている。 軽いトラップが仕掛けられているコマ地図にもかかわらず、新米コドラのなつきさんの読みには迷いがない。ミスコースで右往左往する他の車をよそに、国沢号は順調に先を目指す。
残念だったのはサポートカー。ルートを見失い途中で追走をあきらめ、ランチポイントのニューナンを目指す。スマホのナビが頼りだが、街を外れると肝心の電波がない。かろうじてGPSデータの示す方向に走る。すったもんだの末に経由地ニューナンにどうにか到着。おかげで違う風景が楽しめたはずだ。
国沢号はまだ到着していない。日本車に乗る日本人エントラントに聞き込みをしてみるも、一様に見かけなかったという返事。時差スタートだからいたしかたない。信じて待つしかないのである。
さほど待つこともなく、国沢号はやって来た。このキュートな日本車は、この街でも暖かい声援を受けた。特に子供たちには大人気。シートに座っての記念写真を、優しく誘う国沢さん。そういえばお孫さんの名前はすばるくんだっけ。帰ったらどんな土産話をしてあげるのだろうか。
ステージは午後の部へ。またしてもロングステージだ。森林コースになり、起伏はさらに強くなる。ラリー区間では場所ごとに細かく速度が指定されている。一般の車ならなんでもない道が、国沢号にとっては過酷な道だ。そもそも指示速度に届かないこともあるのだから。
美しい森林公園を抜けて、歴史的な街道から近代的な高速を通り、本日のゴール、チャタヌーガへ。日本では馴染み薄いが、クッカーというタイヤメーカーのお膝元。自動車に関わる産業のある街の大声援は、長距離走行後に心地よい。気がつけば時間は夕方七時を軽く超えていたのだった。
順調に見えた国沢号、実は軽い息つきを起こしていた。これはどうやら昨日作った添加剤の副作用。金属の粒子がキャブに詰まったようだ。本日の宿のロビーの前に、サンコーワークスチャタヌーガ出張所開店。日没後に及ぶ喜多見さんのルーティンの点検と、キャブレターのオーバーホール作業を受けて、スバル360国沢号は眠りについたのだった。
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