11月28日

早起きして原稿書き。昼前に家を出て逗子マリーナへ。ボート・オブ・ザ・イヤーのための試乗会である。幸い雨は上がったけれど昼から南からの爆風という予報。フネがデガいから心配ないでしょう、ということでボルボのIPSドライブを装着したノルドウエスト42から。

11281このフネは装備次第ながら1億円前後します

写真の通りプルタイプ(トレーラータイプとも言う)のペラが付いており、これが電動で左右独立に首振りその場でのターンや並行移動も可能というシステム。マリーナを出ると、もはや南から2m程度のウネリが入って来てる。フライブリッジ(2階)で操船してたら、アタマから波!厳しい環境に強い北欧のフネということで船体剛性極めて強く、大波と当たっても負けてない。といった点じゃ不安ないものの、その代わり徐々に荒れ行く海を15ノットで走ってるとハンパじゃないスプレー(しぶき)です。もう12月だってのにビショビショになりました。帰港する頃には白波の立ち始めていたけれど、次も波にゃ強いゼウスドライブ付き38フィートのシーレイ。以前も試乗したが、これまた特殊な駆動システムを持っておりジョイスティックで平行移動も可能。IPSより一段とパワフル。風速15mという強風下でスムースに離岸! 凄い!

11283ゼウスは普通のプレッシャータイプ。380ps×2です

逗子マリーナの出口は凄いことになっているけれど、船首の浮力が大きいらしく軽々と波を越えていく。真正面からの波に対しパワー入れたらすげぇの何の! 全長12mと大型バス波の船体なのに、パリダカの砂丘越えみたいな感じでどっかんどっかんハネながら進む! こんな荒天の中、スロットル開けて走れることに驚く。聞けば、このくらいなら問題ないとのこと。シーレイというとナンパなフネというイメージが強いものの、何の何の! ウネリに加え強風で出来たピッチ短い波もスロットルコントロールさえキチンと行っていれば問題なし! 平穏な海も楽しいが、この程度の荒天ならオトコらしさが味わえます。もっと荒れたら恐怖に変わるでしょうけど……。クルマと同じく追い込むとフネのポテンシャルもキッチリ出てくる。いやいや良い試乗でありました。ちなみに小型のセンターコンソール艇は試乗を止めておく。帰りにいつも食べたいと思っていた小坪の『ゆうき食堂』。15時前とあって、すでに「サンマの刺身定食しかないです」。サンマの刺身、あまり好きじゃないけどチョイス無し。880円なり。好きじゃないサンマだけに評価できず。次回、他の刺身を食べてみたい。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ