JAIA大試乗会(2月4日)

毎年2月上旬にJAIA(日本自動車輸入組合)は大磯で加入メーカーの大半が試乗車を持ち寄るという大イベントを行っている。今年で35回という。1983年くらいから声を掛けて頂いているのだけれど、初めて行った時の嬉しさと言ったら例えようなし。だって日本で販売している輸入車のほぼ全てが、予約入っていない限り自由に乗れるのですから。

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ワイキキで飛行機が見える日の海は大荒れ

最初のウチは、それこそ何でも揃っていた。ロールスロイスを始めフェラーリ、ポルシェ911ターボ、ベンツS600等々。25歳の、ベストカーを中退した新人ヒョウロンカとしちゃ夢のようなイベントでございます。幸い徳大寺師匠の付き人のようなことをやっていたため、たいていのクルマには乗ったことあったけれど、さすがに新車のロールスとかは無し。

朝一番に行き、最後まで乗りまくっていたのを思い出す。しかし! 徐々に多くのメディアを呼ぶようになるや、当然の如くいろんな人が出てくる。水も撒かないスキッドパッドでグルグル回ってタイヤをあっという間にベロベロにしたり、慣れない左ハンドルで料金所通り右側ブツけたり。小さくない事故も続出した。そんなことから衰退していってしまう。

高価な輸入車が姿を消し、一時期はポルシェも安いモデルしか無し。もちろんフェラーリやベントレーなど参加せず。そんなことから一時はJAIAの試乗会そのものを止めようという話になる。輸入車の試乗会に限らずいろんなイベントが「意味なし。やめよう」となる時代です。団塊の世代の先輩方は、続いてきたイベントや習慣を止めるのをあまり躊躇わない。

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ランボルギーニも参加してますね

実際、寒い時期に数日間広報担当はつきっきりになるし、クルマが壊れることもある。少しでも広報車に傷を付けようものなら大騒ぎする人だと(今でも居ます)、辛抱タマらないだろう。一方、熱い人もいる。何よりコストパフォーマンスを考えたらリーズナブルだと思う。露出量は多い。広報車を駐車場に置いておいても、まったく役に立ちませんから。

そして近年、夢のあるインポーターも増えてきた。今年はロールスロイスやマクラーレン、ランボルギーニなど、高額車が増えている。やはり乗って貰わないと楽しさや魅力を理解してもらえない、ということを考えたんだと思う。加えて「買ってくれる人だけでなく、ファンを増やさないとアカンな」という根っこの流れを大事にしようとしてきた。その通りかと。

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同業者のフェイスブックを見ると、皆さん個性的な輸入車に乗って「どうだ!」みたいなコメントを付けている。楽しいクルマに乗ると、誰だって嬉しくなる。残念ながら今年は欠席であります。ということでホテルで風が止むの待ちながら原稿書き。昼過ぎに「今日も厳しいです」。海岸のやしの木が真横にたなびいている。リーフの外は大荒れだ。

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