破綻後の枠組み

米ビッグ3の再生策について様々なウワサが飛び交っている。ゴーンさんがワゴナー会長(GM)の後任になるという説や、
日産とクライスラーの提携話など、有ること無いこと全てネタになっている感じ。もし破綻となれば史上最大級となるため(おそらく破綻するタイミングはGMとクライスラーはほぼ同じ。凄い規模になる!)、メディアのネタとしちゃ格好。

メディア側もトリビューン(LAタイムスやシカゴ・カブスの親会社。TVも全米に23局を持つ)が1兆2千億円の負債を抱え破綻するなど、もはや何が起きてもおかしくない状況になりつつある。そんなウワサの中に「中国の自動車メーカーがビッグ3を買収するのではないか?」というものが出てきた。果たして本当か?

個人的には「難しいでしょう」と思う。まず巨額に有利子負債を抱えた破綻前のビッグ3を支える財力など持っていない。おそらくGMなら当初2兆円。その後、毎年1兆円規模の資金投入をしていかないと、売れる新型車の開発を同時進行させながらリストラは行えないだろう。そんな金額、中国政府だって支えきれない。

破綻した後ならどうか? 経営状況を好転させようとするなら、売れるクルマを作るための技術支援を受けなければならない。中国には燃費良く信頼性や安全性高いクルマを作る先端技術など無く、支援不可能。ビッグ3の破綻後にバックアップ出来るとすれば日本のメーカーしかありません(日本車がベースのアメリカ車だらけになる?)。

今までの流れを見ていくと、GMは(トヨタor日産)+スズキ。フォードがマツダ。クライスラーは日産or三菱自動車という枠組みになるんじゃなかろうか。

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