インサイトの評価
TOPでリンクしてるオールアバウトの記事でも書いた通り、ディーラーで試乗した印象を書いた個人ブログ見るとインサイトの評価が大きく割れている。静粛性一つとっても「とても静か」から「うるさい」まで広い評価分布になっている。別のクルマに乗ってるんじゃないかと思うほど。
実は自動車メディアや評論家もアタマを悩ませてます。時節柄、インサイトをたっぷり褒めてあげたいという気持ちが強い。だからこそ「自動車ネタについちゃ見識や正しい読みは必要としない」一般メディアを見ると初期受注が1万台を超えたことを大成功のニュースとして捉えているのだった。
アメリカの大統領報道は就任後の100日を「ハネムーン」とし、暖かく見守る。自動車雑誌も新型車に対し、そんな雰囲気を持って接する傾向にあった。しかし! 昨今の自動車メディアに対する読者の意見を見ていると、むしろ一般メディアより要求レベルが高くなってきている空気を感じてならない。
良いものはキチンと評価し、それなりならそれなりの評価としてほしい、みたいな流れです。「専門家なら最初から妥当な評価をしろ」、ということなんだと思
う。ごもっともな意見だ。そんな視点でインサイトを見ると、素晴らしく魅力的な商品であるものの、いわゆる「クルマ好き視点での面白さ」に欠ける。
新しい技術的なトライをしているワケでなし、乗って凄く楽しいワケでなし。とても優れた実用商品なのだ。しかもインサイトの開発中は全く意識していなかった
「燃費同等で40万円近く安いフィットのハイブリッド」と「お買い得価格をつけたプリウス」というライバルを考えれば安くもない。
これを専門家が絶賛したら、1年後に「何だよ」と思われかねない。おそらくインサイトに乗った同業者や自動車雑誌の編集者は「褒めたいけどう〜ん」と悩んだに違いない。2月26日売り号や3月1日売り号での評価が楽しみです。ここで褒められない人は商売下手だと思う。
私は不況を生き延びるため、精一杯褒めてみた。まずオールアバウトでもお読みください。フィットのハイブリッドが出た時に「ホンダ式ハイブリッドの真価」は存分に発揮されると思う。
<おすすめ記事>
国沢さま
いつも楽しみに拝見させて頂いています。当方岩手在住です。
エアコンの動力をご指摘なさっておりますが、1年の半分はヒーターを使う寒冷地ではどうなのでしょう。ヒーターの熱源は冷却水ですからエンジンが温まっていないとヒーターが効かないわけです。
知り合いのプリウス乗りに聞くと、夏場は22km/lでも冬場は15km/lまで落ちてしまうのだとか。寒冷地に限って通年で見たら、ホンダ式が有利なんてことはないのでしょうか。
ご指摘の通りプリウスも外気温4度を下回るあたりから急激に燃費が悪くなります。スタッドレスタイヤを履くと15km/Lも十分あり得る数字です。ただインサイトも条件は同じ。プリウスと同等ではないでしょうか。
昔は自動車雑誌買いましたが大体書いてある事が一緒なんですよね、新型は誉める旧型は実はこんな欠点が有ったんですよねって内容です。
雑誌を読む時も細かい所の裏を読む、みたいな読み方になっていきました。
商売だからしょうがないですけどね。
『五年五万㌔ならフィットの方がイイんじゃね?』とインサイトの現物を見てようやく気付いたクチですwしかしAWDだと安心感が一ランク上の北国では、そのフィットのAWDよりもトータルで考えるとインプレッサ1.5㍑AWDがよりリーズナブルであるとも思います。
冬道を快適に走る事を前提としたミドル〜スモールサイズのハイブリットが出ない限り、積極的にハイブリットを選ぶことはないです。
こんばんは、国沢氏のウェブサイト及びベストカーの記事はいつも拝見しております。でも最近号でインサイトのCd値が0.39となっておりますが、正しくは0.38じゃないでしょうか?それに関してですが、現行プリウスが0.36、新型が0.35との事ですが少なくとも現行プリウスの値は本当なのですか?インサイトの様に下回りにカバーがかけてある訳じゃなし、ボディ形状にもさほど大きな違いは感じられませんが?どこの風洞でテストしているのでしょうか?
まあ空気抵抗はCd値がすべてでは無いのですが、こういう間違いは影響力のある貴殿の記事としては感心しませんね!
それと、投稿の中で寒冷地の方に多いのですが、温度が下がると燃費が悪くなるとありますが、プリウスは低速時にヒーターが効かないので、その分エンジンをかけて暖めるので燃費が落ちます。
バッテリーに関してもインサイトの三洋製のほうが高性能だと思いますが!?プリウスはこちら(宮城県)でもけっこうバッテリーのトラブルは耳にしますね。
それとプリウス方式は上り坂が続くとバッテリーが無くなってしまいエンジンでの走行に切り替わりませんか?
限られた領域での低燃費車は意味が無いと思いますが、いかがでしょうか?
anemoneと申します。
先日、国沢学校・岩田さんのインサイトに関するコメント欄に記載させて頂いたものです。
初代シビックハイブリッドを所有しております。
国沢さんがインサイトの情報をわかりやすくオールアバウトに書いて頂いたおかげで、インサイト購入を検討している方々も、機能的な面も含めて189万円という値段の意味を検討できる環境が整ったのではないかと思います(すでに一万人のユーザーが発生してしまった後ですが・・)。
エアコンの件は、ハイブリッド車の事情に詳しくない普通の方は、ディーラーから説明をうけるか、試乗して気がつくしかないのですが、私がディーラーのセールスと少し話したところ、エアコンの件をあまり認知(問題視)していなかったので、本田技研からディーラーへのアナウンスも十分にされていないのではと感じ、こりゃまずいと思いまして、評論家の方々なら何とかしてくださるのではと思い、岩田さんのコメント欄に書かせいただいた次第なのです。
というのも、渋滞時や猛暑日における著しい燃費の悪化や、エンジン停止時には冷気が出ない事などを新インサイトを所有されている方々が買ってから気づき、最悪「ホンダに騙された」という方が現れたり、WEB上のインサイト掲示板などでネガティブキャンペーンが展開されるのではないかと危惧したからなのです。
このような事態の発生は、私のような旧IMAユーザーから見れば悪夢以外の何者でもなく、事前に客観的な情報があればある程度は防げるのではと思ったからなのです。
でも、国沢さんが大変わかりやすくオールアバウトで解説してくださったので、これ以降はそのような人も出にくくなるでしょうし、もし現れても、「購入前にきちんと調べなかったアンタが悪い」を言える状況になりました。
今回は、岩田さんやそのほかの方々と大変有意義な議論ができて楽しかったです。
どうもありがとうございました。
追伸
「ここで褒められない人は商売下手だと思う」というコメント、読んでいて思わず吹き出してしまいました。それぞれ立場の違いというか大人の事情というか・・・
インサイトが売れれば良いと思う気持ちは私も一緒です
国沢さま
ご回答ありがとうございました。
知り合いは、15km/lを目の当たりにして「壊れた」と思ったそうです。
私のオデッセイ(RA7)では、夏場と冬場の燃費差は約2km/l弱(エアコンAUTO)ですから、ガソリン車の意識でいたら7km/lもの燃費低下は「壊れた」と思うのも当然かも知れません。
せっかくのこの季節、どうか沖縄と北海道での出来るだけ日常に近いカタチでの試乗記を望みます。一般人には逆立ちしても出来ないことなので、より評価に説得力が増すと思うのです。
暑いのは案外強いので、沖縄の燃費についていえば、最大で5%程度落ちる程度です。
寒冷地の燃費悪化については機会ある度に何度も何度も書いています。
情報に接してくれない人に情報を伝えることは残念ながら不可能です。
寒冷地ではハイブリット車の燃費問題だけではなく、HIDライト・LEDテール(両方とも熱をほとんど発しないので雪で隠れる)などで冬場の降雪時に地獄を見ることがありますが、自動車メーカーの日本国内仕様への対策は手抜きですね。
トヨタやスバルは寒冷地に(一部はオプション)ヘッドライトウォッシャーやリアフォグをつけて対策をしていますが、日産・マツダ・ホンダなどは義務付けの欧州ではつけても国内仕様へはオプションにすらしないとはなんともメーカーの品格が現れます。
エアバッグや衝突安全性能より重要だと思うのですがね〜。
メーカーが利益本位なのか?寒冷地市民が愚民なのか?・・・・