不況の底が見えてきた
そろそろ不況の底が見えてきたような動きである。例えば米国に於ける2月の販売台数。ニュースなどでは「底が見えない」と評されているものの、アメリカって日本よりクルマを長く使う。15年前のクルマもごろごろ走ってます。加えてクルマ無しじゃ暮らしていけない。今年の後半あたりから実需出てくるん
じゃないだろうか。実際、現代自動車のように安いクルマから売れ始めている(現代自動車は2月の販売台数が前年同月比でプラス)。
米国にとって大きな不安材料となっているGMの破綻が直近に迫った(というかすでに終わっている)のも経済にとっちゃ悪くないニュース。もはやオバマ政権だってバックアップできまい。一時的に大きな社会混乱を引き起こすだろうけれど、長期間にわたって嫌な状況が続くよりよっぽどマシ。落ちるところまで落ちれば自動車ローンも組めるようになるため、実需でクルマは売れだす。遅くとも夏休み前には決着が付くんじゃなかろうか。
市場もこういった動きを織り込み始めているんだと思う。日本の株式市場は案外底堅く、平均株価も7千円を大きく割り込むような気配無し。需要増の空気を受け、原油相場の先物は高くなり始めた。トヨタもホンダも減産より生産キャパシティの維持に注力している感じ。部品メーカーに対する支援だって始まってます。最悪の日本市場さえ新古車の発生件数がピークを超えており、これまた夏前には落ち着いてくる気配。
ただ景気がイッキに良くなるか? となれば明確に「いいえ!」。落ち込みが止まるだけで回復とはなるまい。低い山に出くわせば厳しいという低空飛行続く、といったイメージか? その間に体力を付け、体重を減らし、変化するしかない。
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